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Dark Age ~again~

隣をはじめ数人が席を立ちだす。
チラリと時計に目をやれば、正午だった。
視線を感じてそちらに目をやると、そこには今年入ったばかりの新人。
彼はまだ俺の習慣に慣れていず、気を遣っているのが伝わってくる。
片手を挙げてひらひらと手を振ると、ぺこりと頭を下げて、ブースを出て行った。
「さて」
独り言を言いつつ、立ち上がり、ロッカーから1冊の本を取り出し、外へ出た。
自分がいた事務棟から図書館までの道をのんびりと歩く。
心地よい風が頬をなぜるのを感じ、一人、表情は変えることなく、豊かな気持ちに浸ってなどみる。
カウンターで本を返却し、戸惑うことなく、A-123の棚へと足を向ける。
昨日自分が抜いた本の穴と、記憶の背表紙を照らし合わせ、穴の右横の本を2冊取り出す。
そして、今度はカウンター近く、ペーパーバック類の本が並ぶ本棚へ。
チラリと記憶を探り、3段目左から5番目、6番目の本を取り出した。
それらを抱えて、カウンターへ。
「あら?」
カウンターで司書が声を上げる。
「うん、出張なんだ」
「2泊3日ね。今回はどちらまで?」
「****へ。すっかりお見通しだね」
「そりゃもう、わかりやすいですもの」
お互い軽口をたたいていると、がちゃりとカウンター横にある、部屋のドアのノブが音を立てた。
ドアが開きながら「それじゃ、失礼します~。ありがとうございました」との声。
その声に覚えがあって、声の主がドアの影から出てくるのをみれば、やはりセインだった。
視線に気づいたセインが声をかけてくる。
「あ、ルゥカさん!お久しぶりです」
「ああ、久しぶり」
借り出しの済んだ本をカウンターから取り上げ、司書に挨拶し、二人並んで歩き出す。
「珍しいな、この時間に?」
そう言えば。
「+++++先生(教授)、ご依頼の本が今日の10時頃入ってくる予定で。
 明日お届けよりも、待って今日、お届けのほうが喜んでもらえるでしょう。
 なので、こちらへのお届けがちょっと遅くなったんです」
黒い大きなたれ目を、さらに下げてにっこりと笑う。
セインの好ましいと思うところは、この小さな心遣いだろう。
「そうか。ありがとう」
「いえっ、ルゥカさんがお礼を言うことでは」
「いや、気持ちよく仕事をしてもらうのも、俺の仕事だし」
そういえば、さらに、ニコニコと笑う。
その様子は申し訳ないが大きな大型犬がぶんぶんと尻尾を振る姿のようで、とてもかわいらしく見えて、思わず口元が緩んだ。
「・・・ルゥカさん、せっかく会えたんだから、今晩、飲みに・・・。あいや、夕飯でも食べに行きません?」
「夕ご飯か・・・」
そういいながら考える。
明日からの出張を考えれば、飲みに行くよりはいいだろう。
「いいよ」と応えれば、「やったー」と喜んでいる。
その姿がますます大型犬を連想して、こちらも吹き出した。
セインと時間の約束をして、別れて数歩。
受信機が音を立てた。
「はい?」取り出して返事をすると、『おれ、おれ』との声。
「そんな軽薄な声を出す“おれ”様に心当たりはございません」
冷ややかな声で応える。
『うわ~、きついなぁ・・・。今夜あたり飲みに行かないか?』
きついなどと言っている割に、堪えてる感じがしない相手にこっそりとため息をつく。
「ごめん、たった今、埋まった」
『ええ~、最近全然会ってないから、会いたかったのに!じゃ、明日は?』
「残念、明日から出張」
『そりゃないよ~』
高いテンションに、うんざりしながら、「エルスを誘ったら」そう言って、通信を切った。


-------

名古屋オフの時、ネコ長さんと話してて、ふと浮かんだのが、図書館の風景。
そこから、ば~~~っとw
これを読んだたかさんが
 >迷惑な……。
 >これがもとでやってきたのか、奴は。

って言ったのが、この話→ “ただの物語 Dark Age7”
実際にこの時だったのか、別の時だったのかはわかりませんが。
ま~、似たようなものでしょうw

この当時は、食が細くて、お昼は食べなかったんですよねぇ・・・。
図書館からの帰りに、水分補給のためにカフェから飲み物をテイクアウトするのが日課でした。
初めての人はこの習慣に戸惑いがあったようです。
でも、食べられないものは食べられない。
朝が一番食べて、夜は軽めに。お酒はお水感覚にっていうのが、ルゥカの日常(爆)

毎日、構内の図書館へ行って1冊だけ本を借りる。
それも・・・自分の興味のある本じゃなくて、マイルールで1番目の棚、1番上、左から1番目をかり、翌日は2番目、その翌日は3番目・・・と借りていくという感じで、借りてました。
そして、出張の時は軽い本(ペーパーバックみたいの)が取り揃えられている棚から、同じように1番目、2番目と借りて・・・。
そうやって、黙々と自分に課したものを日々消化していく、その姿は一種の・・・狂気かもしれません。
そうでもしなければ、やっていられない・・・そんなものを抱えていました。

ただ・・・図書館の外観、内側の高くそびえるような書架の並び・・・独特の香り。
思い出すと、ほんわりと心が温まる気がします。
そういう点では、ただ・・・ひんやりとした心を抱えるだけでなく・・・その世界で、ちゃんと自分の好きなものを見つけられていたのは、よかったな・・・と(笑)

ああ、このセイン君・・・多分、ヴェール時代のタクト君だと思います。
当時は彼の真っ直ぐなかわいらしさにとても救われました
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面白い本の借り方してるのね(笑)

でも、食生活の、特にお酒に関する部分は…今も昔も真似出来ません(爆)

女学生に酒場の出入りはとてもとても~
ここの情報は入手が大変でした(苦笑)

…‥↑大変なりに、手に入れてんだな?リアン!?
うちの女学生は何をしてたんだ~‥orz
ひまだったのかも(爆)

☆ネコ長さん

> 面白い本の借り方してるのね(笑)

も~変ですよね。
興味のない分野とか読んでいるうちに、寝落ちできるので・・・。
睡眠薬代わりだったんだとww

> でも、食生活の、特にお酒に関する部分は…今も昔も真似出来ません(爆)

はははは・・・。
お酒はねぇ・・・何なんでしょうかね(爆)

> …‥↑大変なりに、手に入れてんだな?リアン!?

かはははは。手に入れてたんだ!
その情熱、頭が下がりますi-278
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アロマ・レイキの勉強中。
神秘幾何学なんかも大好きです。
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