スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

命の洗濯1

見慣れた風景が近づいてくる。
それと共に、車内の空気も軽やかになってきたようだ。
連日の疲れで、うつらうつらとしていた者達も、目を覚まし始めた。
エルンストもその一人。
ルークの右横で「ふぁぁぁぁ~」と大きくあくびをしながら体を伸ばす。
次の瞬間、彼の頭と口はフル回転を始めたらしい。
「ね、ルークは初任務だったじゃない。無事終了ってことで今夜は打ち上げ行こうよ」
そう言いながら、顔をのぞきこみ同時に肩に腕を回してくる。
『うわっ』
少し前から、あることに気付いてしまい、身の置き所のなさを感じていたので、おもわず体を硬くしたルークは、その手をどかしながら、左隣に座るデオンへと視線を送る。
「いいだろう」
ルークを飛び越して、デオンは直接エルンストに返事をした。
「よしっ、カイザー、フェーン。今夜飲み会ねっ」
エルンストは二人にも声をかけ、
「じゃ、店はどうするかな~。今夜は他のメンバーも繰り出しそうだし」
などと、真剣に店の選定を始める。
そこに、他の班員──車内に同乗している──から声がかかり、「え?そっちは####に行くの?うわ~」などと話し出し、車内はさらに賑やかになった。
普段だったら、すぐにでもデオンがエルンストの挙げた店の中から1件に絞るのだが、今日のデオンは盛り上がる様子にほんのわずか目を細めただけで、無言のままだ。
取り留めのない話をしあうことは、少しでも隊員達のガス抜きになっているのかもしれない。
賑やかさを増した車内を見て、ルークはそう思った。

・・・が、基地内に車が入ってからも結論は出ず。
降りてからも、まだ店は決まらない。
『ただ単に、疲れていて決断力がないだけなんじゃ・・・』などと、ルークはシビアなことを思い始めた。
乗車前、現地で解散式を行った後だから、降車すれば順次解散になる。
チラと見やれば、バラバラと官舎に戻っていく姿もある。
「──デオン」
「なんだ?」
「まだ、店も時間も決まりそうもないし。先に戻って良いかな。後で教えて」
そう言えば、
デオンが「調子が悪いのか?」と近づいて顔をのぞきこむ。
それを、一歩足を引いて、距離をとり。
「そういうわけじゃないけど。ごめん。お先に!」
そう言って、官舎へと走り出した。

フィンッ
玄関のドアが開くと同時に、廊下を歩きながら服に手をかける。
バスルームに向かう間に上半身に身につけていたものは脱ぎ終えて、手を伸ばしてシャワーから湯を出す。
しばらく留守にしていたから、きれいな水になるまで、そして湯が出るまで、そのまま流しっぱなしにしながら、ズボンに手をかけた。
全てを脱ぎ終わる頃には、バスルームは湯気も満ち、程よい湿度になっていた。
シャワーを使い、バスタブを手早く洗う。
バスタブにお湯をはりだすと、シャワーの湯量が幾分下がる。
『どうにかならないかなぁ・・・』いつも思うこと。
給湯の管が同じなのだから、しょうがないのだけれど。
「ふぅ」
ため息を付き、2日分の汚れを洗い流すことに専念する。
2日間。
2日間だ。たかが2日。されど2日。
任務中は、そんなことなど気にしなかったが、ひと段落して気付いてしまえば、我慢がきかない。
誰がとかなくても、なんとなく体臭がしないか?なんて気になってしまうし、大分慣れたスキンシップだって、こういうときはできることなら断りたい。
『俺って潔癖症だったか?』記憶を探りながら思う。
が、そんなことなどもちろんなく(だったら、部屋をどうにかしろとデオンに叱られそうだ)
『ま、いいか』と泡を洗い流し。
溜まったお湯の中に飛び込んだ。
ザザーーッ
体を洗うのに専念しすぎて、多めに溜まっていた湯がバスタブから溢れ出す。
その音と、体を包み込む温かさ。
「うう~~」
たまらない幸福感におもわず声が出る。
こういうのを“至福の時”というのだと思う。
更なる、至福を味わおうと、肩までお湯の中に入り──バスタブが小さくて、足を曲げなくてはいけないのが残念だが──縁に頭をもたせかけて目を閉じる。
・・・と。
フィン
玄関が開く気配。
次の瞬間「うわっ、ルーク!何だこれっ」デオンの声。
脱ぎ散らかした服を見つけ、ぶーぶー言っている。
それでも、その声の抑揚と近づいてくるスピードから、服を拾いながらバスルームに向かってくる様子が伝わってくる。
実際、ドアを隔てた向こう側に、ばさりと服が置かれる音。
「おまえなぁ・・・調子が悪いかと思ったら。風呂か」
脱力したような声。
「うん。ごめん。あ、服も。ありがとう」
目を瞑ったまま声をかける。
体中の緊張した筋肉が緩んでいく感覚が心地よい。
と、
「ちょっと俺も入らせてくれ」
「はぁ!?」
デオンの声にがばと起きる。
「報告行く前に。この姿じゃ行けないだろう」
デオンも丸2日風呂に入ってない。それはわかる。わかるが・・・。
「いや」
「ルーク!?」
「誰かのところで借りて?」
「こらっ」
じゃぼっ。
もう一度バスタブに頭をもたせかけ、目を閉じる。
体が緩むのを感じながら・・・意識を手放した。
スポンサーサイト

玄関の扉を入ってから湯船までのシーンの迫力に、感動しましたっ
箱根で本体さん見てるだけに、よけい・・・うぷぷぷぷぷ・・・迫真です

本当にご本体さんのお風呂への思いを目の当たりにした今はリアルさが違いますw

>誰かのところで借りて?

ルークさんにしか出せない小悪魔な雰囲気漂うセリフだと思います(笑)
流石だw

☆かほりん

> 玄関の扉を入ってから湯船までのシーンの迫力に、感動しましたっ

迫力ですか?迫力!?
ええ~~~っ。
ああ・・・でも、はたで見てたら、鬼気迫ってたかも(遠い目)

> 箱根で本体さん見てるだけに、よけい・・・うぷぷぷぷぷ・・・迫真です

え~~、私はもじもじだなぁ・・・うん←嘘吐き

☆マッチャさん

> 本当にご本体さんのお風呂への思いを目の当たりにした今はリアルさが違いますw

え~~~、そんなに違います?
やっぱり目に浮かぶよう??やばいなぁ・・・ ←?

> >誰かのところで借りて?
>
> ルークさんにしか出せない小悪魔な雰囲気漂うセリフだと思います(笑)
> 流石だw

え゛~~~、どこが、どこが?
どこが、小悪魔なの~???

これはねぇ…多分ルークさん&wakka○さんご自身が一番『??』な部分でしょうしw、説明するのが難しい(笑)
部屋ではなくお風呂で閉め出すという、受け入れられている中での軽い拒絶というものは、やはり相手の心を揺さぶるのではないかとw
それをサラッと素でやってしまう所が小悪魔的ではないかとww
って、勝手なことを書いてますが、どうでしょう?デオンさん?w

☆マッチャさん

> これはねぇ…多分ルークさん&wakka○さんご自身が一番『??』な部分でしょうしw、説明するのが難しい(笑)
> 部屋ではなくお風呂で閉め出すという、受け入れられている中での軽い拒絶というものは、やはり相手の心を揺さぶるのではないかとw
> それをサラッと素でやってしまう所が小悪魔的ではないかとww

う~ん、そんなものなのかぁ・・・。
やっぱりいまいち、ピンとこないルーク&私i-201

> って、勝手なことを書いてますが、どうでしょう?デオンさん?w

苦笑いしてますわ~。
それって、当たってるってこと??>デオン?
非公開コメント

Calender
プルダウン 降順 昇順 年別

04月 | 2017年05月 | 06月
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -


最近の記事
最近のコメント
リンク
FC2カウンター
プロフィール

wakka00

Author:wakka00
アロマ・レイキの勉強中。
神秘幾何学なんかも大好きです。
一昔前を考えたら、これって魔女かも!?
魔女見習いの奮闘を日々お送りしてますv

mixiバナー
mixiもやってます。
突っ込んだスピ話はマイミクさん限定♪

じぇいど♪さんのところのなにみえ遠足3期生。
ステーションやクリロズ、アカデメイヤに挑戦中。

 
チャットしてください
 Skype:wakkakka00

--------------

なにみえカードFlash版バナー

ブログ内検索
RSSフィード
QRコード
QRコード
グリムス
moon calender
Mail Form

Name:
Mail:
Title:
text:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。