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ある夏休み2

「何?」
「何とはご挨拶だな」
そう言って、遅い時間に尋ねて来た友人──デオン──は言った。
「こんな遅い時間に来る人は“何”で、充分」
半分ほどしか開けてないドアの内側で答える。
『まったく、退寮生とはいえ、今の寮生じゃないんだから、そう簡単に通すなよ』
なんて思って、寮監に当たりたくなる。
「そんなこと言うなよ。とりあえず入れろ」
「・・・・」
デオンの顔を見上げ、黙っていると、
「ここじゃ周りに響くだろう」という。
「はぁ・・・入って」
ため息をついて、しぶしぶ中に招き入れた。

「何?」
人のベッドに勝手に座り込んだデオンを立ったまま、見下ろして再度訊ねる。
冷ややかな自分の対応に、気分を害すこともなく、デオンは
「夏休みのことなんだけど」そう切り出した。
『きた!』と思う。
夏休みの件は予想済み、シュミレーションも済ませてある。
「今年も家に戻るのはどうせ初めの2泊3日くらいだろう?
 じゃ、今年も○日にはこっちに来られるよな?」
「えっ!?」
思わぬ話にびっくりする。
「今年は・・・彼女と帰るんじゃないの?」
予想外の展開に、思わず聞いてしまった。
「□□□□?なんで連れて行かなきゃならないんだ?」
その言葉に、□□□□が気の毒になる。
『なんか・・・わかってないよなぁ・・・』
長い夏休みなんだから、二人で出かけたりしたいだろうに・・・。
なんか、デオンの考えていることがよくわからない。
「今年は初めに帰らずに、△日から帰る」
「△日!?ずいぶんと真ん中へんだな。なんでだ?」
「・・・・・」
なんでそこまで答えなくちゃいけないんだろう。
そう思って、無言でデオンの顔を見れば、
「なんでだ?」
さっきよりも強い感じで再度聞かれる。
こうなると、こちらが口を割るまで引き下がらないのは経験済みで。
「・・・・・・兄と夏の大祭に行くことになった」
「お前がっ!?」
大きな声でびっくりされる。
「・・・・」
らしくないのは自分でもわかっているけど、こうもびっくりされると、なんか腹立たしい。
ぐっと立ち上がって、ずずいとデオンが自分に近づいてくる。
「俺が行こうって誘っても1回も行ってないよな?」
「まあね。人混み嫌いだし」
「だけど、兄ちゃんの頼みなら行くんだ?」
「~~~いろいろあるんだよ」
「いろいろって何だ?」
「だからいろいろっ」
一応、兄のためにもこの件は言う気はない。
ぐっと瞳に力をこめて、デオンの顔を見る。
デオンも理由を言う気がないと察したのだろう。
かなり面白くない顔になる。
「──じゃ、俺とも付き合え」
「はぁ!?ちょっと待ってよ。何言ってんの?」
それこそ、彼女と行くべきところだろう!
どんどんと想像外のところに話が流れていき、考えが追いつかない。
「あ、第一・・・じゃ、夏休み初日からうちに来られるんだな?」
「ええっ?俺、今年は家に帰ったら、あとは寮で課題を」
「ダメだ」
途中まで話したところで遮られる。
「ダメって、こっちにも都合ってものがある」
「俺が見てやるから。○日からうちな」
「横暴だ!」
「横暴とでも、何とでも言え。○日からうち。決定!」
「だから、彼女を連れて行けって~~」
ため息をつきながら、言う。
話は平行線をたどる一途だ。
「彼女?□□□□はガールフレンド。フレンドったらフレンド」
フレンドに力を入れて言うデオン。
「親父もお袋も、=====も、$$$$もお前がくるもんだと思ってるぜ」
「え~~っ」
嬉しい、けれど・・・今回は喜んでいいことじゃない気がする。
「さすがに・・・実家に帰る時には付いて行かないから」
「当然だろ!」
「じゃ、○日からうち、△に実家に帰って。
 またうちに戻ってこいよ?その後、俺と夏の大祭」
「う~~~~」
自分でも恨めしい顔になっているのがわかる。
「わかったか?」
「う~~~」
「ルーク?」
「・・・わかりました・・・・・・」
負けた・・・。
独りでのんびり寮で課題の予定が、今までで一番慌しい夏休みになりそうだった・・・。

---------------

せめて、デオンと一緒に夏の大祭行った後(一日じゃなくて数日間連れ回された)、
寮に帰るつもりが、ずるずると引き止められて、
結局、夏休み終了前日までデオンのうちにお邪魔する羽目になったのでした
ちなみに、デオン。
□□□□さんとは夏休み前に別れることになります。
理由は・・・・わかりますよね
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本当に□□□□が気の毒ー。

…………。

なんかね、冷ややか~~~~~にデオンさんを見ている気がします、エル・フィンが。

なんつー強引な。

☆m美ちゃん

> 本当に□□□□が気の毒ー。

でしょう~~~。
片や付き合っていると思ってて、片や友達ですからね・・・i-232

☆たかさん

> なんかね、冷ややか~~~~~にデオンさんを見ている気がします、エル・フィンが。
>
> なんつー強引な。

わははは。
こうやって、デオンさんの行動が暴かれていくのでしたw
え~~、突っ込んでやってね>エル・フィンさん

ま、強引なのには訳があって・・・。
詳しくは、枯葉3.5にて~~~(笑)
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アロマ・レイキの勉強中。
神秘幾何学なんかも大好きです。
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