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枯葉2

わざとカサカサと枯葉を踏んで歩く。
この音が心を浮き立たせるのはなぜだろう。
寮の裏側にある、林。
休日の昼間。
人気がないのを見計らって、ずっと気になっていたここにやってきた。
ガサガサとその落ち葉をかき集める。
かなりの量になったそこに、ばふんと横になり空を見上げた。
枯葉の中に半分以上埋もれた体。
カサカサと両手を動かして体の上にも枯葉をかけ、空を見上げる。
澄んだ空はとても高い。

枯葉に接している背中の感覚。
そこがゆらりと揺らいで、自分の体と枯葉の境目がなくなるような・・・そんな感覚。

幼い頃、父に「おいで」と声をかけれられ、兄──ルーシャンス──と枯葉に埋められた記憶。
枯葉の中はとても暖かくて居心地がよくて。
その時は、夜空を見上げたのだけど・・・その夜空は星が澄んでいて、とてもキレイだった。

そんな記憶と、青い空を見て・・・。
いつの間にか、眠りに落ちていた。

「ルーク、ルーク!」
ガクガクと体を揺すられる感覚と、自分にかけられる声に意識が浮上する。
ぐいと体が起こされる。
「・・・・・・」
まどろみから覚めたばかりで、目をとろんと開ければ、そこには知った顔。
枯葉の中にあった自分の体は、上半身が強制的に半分起こされ、彼の腕の中に半分以上納まっている。
「なに?デオン?」
心地よい空間から強制的に引きずり出されたと知って、言葉はぞんざいなものになる。
「何って・・・こんなところで埋まっていたから」」
ちょっとむっとした声。
でも、そういいながら、開いた片手でルークの髪についた枯葉のかけらを取り除いていく。
ふと・・・・『ああ、ルースもこうやっていたな』と思い出して、表情が緩む。
が、次の瞬間、かけられた言葉に固まる。
「どうした?ホームシックか?」
「そんなはずない!」
とっさに大声で否定してしまい、『バカ・・・逆に肯定しているみたいなもんだろ』と心の中で思った。
枯葉の山に埋もれてみたくなったのは、小さな時の記憶からで。
横になってみて思い出したのは、いつも一緒の兄のこと。
学校や寮での生活もずいぶんと慣れてきた時に見た、枯葉の山。
帰りたい訳ではないけれど、ふと・・・。
「・・・・・」
「ほら、行くぞ」
無言でうつむいたルークの手を、デオンはぐいと引く。
よろめきながら立ち上がらされ、おとなしくデオンに引き連れられて寮へ戻った。

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家を離れて寮に入って、数ヵ月後、初めての秋のこと。
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