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前夜

フェーンのパートナーさんがやっているお店。
有機栽培レストランで大きなテラスが付いていて、昼のランチはもちろん、夜のディナーもテラスでとれるようになっていて。

そのテラス。夜。
この日はフェーンさんの計らいで、レストランは二人のために貸切り状態。
フェーンさんのツインさんが特別に腕を振るってくれていることになっている。
店側の光と、ランプとろうそくのほんわりとした光。
グラスに注がれたワインレッドの液体。
グラスの脚を持ち、お互いグラスを寄せる。
「こういう時は、やっぱり・・・。
 二人の未来のために、かな」
そう言った口調は、いつもの軽い口調とは違って、ずいぶんと真剣なもので。
言われたルークは、口元をかすかに上にあげて肯定する。
「じゃ」
「「二人の未来のために」」
チン

乾杯をしたものの、二人とも何を話していいのかわからない。
いつもは快活に話をする彼──エルンスト──も緊張気味だったし、ルークは元より無口な方だ。
結果として、黙々と手と口を動かすことになる。
「口に合わないのか。二人とも無言で」
フェーンがやってきて声をかける。
「口に合わない訳じゃなくて・・・」
状況を察しろよと、エルンストが視線をフェーンに向ける。
「いや。俺のパートナーの料理だからな。念のため」
そういって、二人にウィンクをしてみせる。
十分状況を知っていて、パートナーのことをネタに場を和ませようというフェーンの気持ちが嬉しい。
「食事に集中しようか」
「そうだね」
「そうだぞ。時間はまだまだあるから、とりあえずは食事だ」
そういって、フェーンが笑った。



「部屋はここだ」
フェーンに案内された部屋。
そこを覗き込んで、エルンストとルークは思わず顔を見合わせた。
「一応、病院では特別室・・・って言っているけど。
 実際には、俺の家のゲストルームかな」
「ああ」
ルークは納得する。
フェーンの病院は本格的な入院設備はないはずで。
通された部屋は、外から見れば病院とフェーンの自宅をつなぐ部分にあった。
そして・・・病室というよりは、本当にゲストルームというのがぴったりの内装。
山小屋のような空間に大きな天窓。
綺麗にベッドメイクされたダブルサイズ(いやクィーンサイズかも?)が2つ。
使われているのは病院のような真っ白なシーツではなく、手作りのキルトのようなものがかかっている。
「ま、ゆっくり休めよ」
そう言って、フェーンは二人を置いていった。

『あ・・・』
ルークは思わず声を上げそうになって、口をつぐむ。
それぞれ、ベッドに横になって、気付いたこと。
天窓の位置がベッドの上に横たわった時に星が見えるようになっている。
ずっと見つめていると、まるで自分が宇宙空間に浮かんでいるかのようだ。
不意に・・・泣きたいような、気持ちが突き上げてくる。
「エルンスト」
「何?」
「ありがとう」
「何、改まってんの。あんたがしおらしいとこっちも調子が狂うでしょ」
「・・・そっちの方が、先に変だったくせに」
「あんたね・・・」
さっきまでの緊張感がまるで嘘のように軽快なリズムで会話が弾む。
「あ~あ、ユウくらい、素直でかわいかったらいいのにっ」
「それ言ったら、エルンストだって素直な時があったじゃん」
「ぎゃ~、それって、あの時?あの時のこと言ってる?」
「ふふふふ」
「何、その笑い。なんか、すごく嫌なんだけどっ」
「だってさ、あの時の****(エルンストのこと)ってすごい、素直で~」
「やめなさいっ、+++++(ルークのこと)っ」
がばっとエルンストが起き上がり、頭をかきむしっている様子が伝わってくる。
くすくすと笑いを漏らすルークに、きっと視線を向けて。
とっさに枕をルークに投げつけた。
ぼすん
幸い顔への被弾は免れたが、まだ寝ていたため、ルークの体にしっかり当たった。
「~~~っエルンスト!」
がばっ
ルークも起き上がる。
エルンストが投げた枕と、自分の枕を両手にもってポイポイッとエルンストに向かって投げた。
ボス ボス
とっさによけたものの、腕に1つが当たったエルンスト。
「こらっ」
「先にそっちが投げたんだろう」
「だからって~」
がっっと勢いよく飛び降りて、エルンストに届かなかったもう一つの枕を拾うルークに、エルンストが抱えていた枕でポスンと叩く。
今度はしっかり頭に当たった。
「あ、やったな」
「へへ~~ん」
ぼす ポス ぼすん
お互い、『」いい大人が何をやっているんだか』と、内心は思いつつ。
状況が状況だし。
お互い『負けるもんかっ』って感じになり、引くに引けない。
・・・が、とうとう、どちらかともなく笑い出して、わははははと大笑いを始めた。
笑って、笑って笑いすぎて。
ルークは枕に顔をうずめて、笑いすぎて出てきた涙をぬぐった。

散々笑い終わって。
二人でベッドに腰掛ける。
「昔を思い出したね」
「うん」
始まりは多分、あすこ。
今、ルークの本体が思い出している時代。
一番・・・近い存在の自分達。
初心を思い出してみれば・・・こんなにも絆にこだわる必要はなかったのかもしれない。
初めから自分達は・・・・・絆なんてなくたって、支えあったり、傷つけあったり。
たくさんの感情をぶつけ合い、成長してきたのだから。
双方、同じ思いだったのだろう。
「なんか・・・気が軽くなったね」とエルンスト。
「うんそうだね」とルークも素直に同意する。

「愛してるよ」
「うん、僕も愛してる」
「今日は昔みたいに一緒に寝ようか」
「そうだね」
二人して子ども心に帰って、肩を寄せ合い眠りについた。
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そっかぁ…エルンストさん…そうだったのかぁ…。
うん。やっぱり"愛してる"で、今までありがとう!ですよねo(^-^)o
それ以上に言葉がないって気がします。
あとは言葉以上のもの…やっぱり結局"愛"なのかもなぁ。。
そうして本来に戻っていくって、光と祝福に溢れていることだけど、やっぱりちょっぴり泣けますね。
すごくすごく分かる気持ちです。

☆マッチャさん

> そっかぁ…エルンストさん…そうだったのかぁ…。

納得でしょうw

> うん。やっぱり"愛してる"で、今までありがとう!ですよねo(^-^)o
> それ以上に言葉がないって気がします。
> あとは言葉以上のもの…やっぱり結局"愛"なのかもなぁ。。
> そうして本来に戻っていくって、光と祝福に溢れていることだけど、やっぱりちょっぴり泣けますね。
> すごくすごく分かる気持ちです。

ありがとうございます~。
さすがに、泣きました、今回もi-241
そう、光と祝福でした・・・e-420

切ないなぁ・・・

何か、

「繋がったままでもいいじゃんi-201何で2つ繋がってたらダメなのさi-238

て気になってきますよね。。。i-241
(追い討ちかけたのはツインのくせに)

でも、ホントに、きっとレイの言うように「良いことばっかり」なはずなんですよね。
これで。
だって、エルンストさんにも正式なツインがいるはずだものi-189

でも・・・
エルンストさんとも飲みに行きたいよねi-241i-189 >レイ?

☆よしひなさん

> 何か、
>
> 「繋がったままでもいいじゃんi-201何で2つ繋がってたらダメなのさi-238
>
> て気になってきますよね。。。i-241
> (追い討ちかけたのはツインのくせに)

わはははは。
そう思ってもらえるだけで、嬉しいです。
わかっていても、なかなか決断できなかったのは、そういう気持ちもありましたからね~。

> でも、ホントに、きっとレイの言うように「良いことばっかり」なはずなんですよね。
> これで。
> だって、エルンストさんにも正式なツインがいるはずだものi-189

とりあえず・・・こっちはぐんとコードが太くなり、ブレがなくなりました。

エルンストのツインさん、見つかるといいな~。
・・・が・・・なぜか、前よりも過保護になっているんで・・・それはもうちょっと先の話かもi-201


> でも・・・
> エルンストさんとも飲みに行きたいよねi-241i-189 >レイ?

今度飲みに行きましょう~。
でも・・・多分、エルンストには殴られるよ?レイさん。
自分のことは棚に上げて、怒りまくってますからi-229
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アロマ・レイキの勉強中。
神秘幾何学なんかも大好きです。
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