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“ただの物語22 戦場” 裏話1

過去のことだとわかっている。
変えたいとかでもない。
当時、デオンがルークに仕事の詳細を話せなかったのは、重々承知していたし、理解しているつもりだ。
『それでも・・・』
ルークは溜息をついた。

-----------

「うん、違和感はない。
 そう伝えてくれ。
 ま、俺を買被ってないか?とは思うがな。
 これは、主観の差だろう」
そう言って、デオンは文字が写るモニタを消した。
両腕をぐいーと伸ばしながら、背中をそらせる。
座っている椅子が軋む。、
「わかった、伝えておく」
ルークは受けて言った。
デオンは先ほどまで、エル・フィンの本体からの依頼で、ルークの本体-ルークをはさんで、エル・フィンとデオンの出会いの話をチェックをしていた。



「・・・で?お前は何を考え込んでいるんだ?」
そういいながら、デオンは椅子から立ち上がり、ルークの元へとやってくる。
ルークはデオンが物語に目を通している間、返事を待ちながら、立ったままボーっと自分の考えに沈み込んでいたのだ。
「ああ・・・」
結論が出るようなことではない・・・。
自分でもはっきりとわからない、このモヤモヤしたものをどう話せばいいのか。
デオンが更に歩み寄り、ルークの背に手を回し、引き寄せられる。
間近で視線を合わせられ、「言ってみろ」と促される。
ルークは顔をずらし、デオンの肩口に額を当てた。
「・・・当時もわかっていたし、今もわかっているんだ」
「俺の戦場でのことだな」
顎を引いて、同意する。
「話して欲しいとかじゃない。話せなかったのもわかっている。
 ただ、ちょうど、学生時代の話をしていて。
 俺が馬鹿をやったり、気ままに仕事をしていた時に、
 デオンが戦場にいたことを今更ながらに実感して・・・愕然としたんだ」
デオンが腕に力を込め、ルークを抱きしめた。
ポンポンとデオンが背中を叩く。
「過去を変えたいとか・・・そういうのじゃなくて。
 ただ、すっきりしないだけだ」
とりあえず、自分が感じていることをルークは吐き出した。
「そうか」
そういいながら、デオンは更に背中を叩く。
まるで、“よくできました”と言われている気分だ。

『あれ、普段だったら、デオンも深刻な顔をするのに』
ここに来て、ルークはデオンの様子に気付く。
『・・・ちょっと、機嫌がいい?』
何がデオンの機嫌をよくさせているのかわからず、ルークは戸惑っていた。
デオンが腕を動かし、ルークの頭をなでる。
「──今だからいえる話だ。
 ***の中級課程を卒業後だと、始めからかなり上の方に配属される。
 だけど、当時、若くて生意気だった俺は、
『一番下を知らなくて、何が士官だ!』って」
側にいるからこそ感じる、かすかな、苦笑い。
「第一、同じ年の奴はみんな一番下っ端からの、年齢だったし。
 経歴を書き換えて、軍にもぐりこんだんだ」
「ええっ」
思わず顔を上げる。
経歴を詐称するならまだしも、書かないって・・・。
第一、ちゃんと身辺調査をしなかったのか?軍だぞ??
ルークの顔から、疑問を読み取ったのだろう、
「もちろん、後からばれたけどな」
こっぴどく叱られたぞ。
そう言って、デオンはにやりと笑う。
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