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きっかけ5

チャイムが鳴る。
セインとカレンは顔を見合わせる。
お互いが思うこと。
出た方がいいのか?
ガチャ
ためらっているうちに、玄関のドアが開く。
玄関へのドアを開けたままだったので、リビングにいたカレンからは様子が見える。
「なんだ、グラッシェアンスか」
そういって、無意識に入れていた力を抜いた。
・・・と、手にぶら下がるたくさんの荷物。
「だ、大丈夫か?」
慌てて、立ち上がり、デオンに駆け寄る。
「持つぞ」
そういって手を伸ばすと、
「じゃ、これを」
と、紙袋を渡される。
袋から感じる温かさと、開いた口から立ち上って香る、パンの匂い。
「あ、うまそう」
思わず、声が出た。
カレンを残して、デオンはリビングに急ぐ。
買ってきたものを、とりあえずテーブルの上におき、迷うことなく一つの袋に手を伸ばす。
小さな箱を開けながら、寝室に入って行った。


「どうだ?」
デオンは跪きながらセインに声をかける。
「さっき一度目を冷まして、水を飲んだ」
枕元に、箱から出した──体温計を置き、ルークの額に乗るタオルを取り上げた。
ベッド下においてある、洗面器の水にタオルを浸し、絞り、それをルークの額に乗せる。
乗せた、タオルに手のひらをそっと置く。
流れるような動きをセインはただ側にいて見ていた。
視線を感じ、ふと振り返ると、カレンが部屋の入り口で様子を伺っている。

「・・・デオン」
うつらうつらとしていたルークが言い、閉じていた目を開く。
『「誰?」じゃないんだ』セインはルークの言葉の差に気付く。
デオンは枕元に置いた体温計を手にし、
「体温計を買ってきた。ほら、計ってみろ」
そういって、ルークに差し出す。
「うん」
だるそうに・・・それでもルークは体をねじり、左手を伸ばす。
「あ、そうか」
デオンはルークの伸ばされた手を軽く押し戻し、
「俺がやるからいい」
そう言って、ベッドの端に左腕を付き、ルークの襟から体温計を持った右手を入れる。
左手で右腕を軽く持ち上げ、体温計を挟みこんだ。
「しばらくじっとしていろ」
そう言って、部屋を出て行った。

デオンは買ってきたものをごっそり抱え、キッチンに向かう。
てきぱきと冷蔵をあけ、しまっていく。
とにかく動きにムダがない。
そして最後、ごそごそとしている。
何をしているのか気になったカレンは、そっと立ち上がってカウンター側から覗き込んでみる。
「水枕?」
デオンが手にしていたのは、箱から取り出した水枕だった。
「ああ・・・。
 一人暮らしするなら、買っておけって言ったんだけど。
 体温計も買ってないし・・・まったく・・・」
そういいながら、ざっと水枕を洗い、買ってきた細かい氷をザラザラと枕に詰めている。
最後に、水を入れ栓をする。
・・・と、それを片手に、洗面所に入っていく。
「あれ?」
『寝室じゃないのか?』と不思議に思うが、出てきた時にカレンは納得する。
バスタオルでくるんだらしい。
『本当に細かいところまで気が付くな』
半分呆れてそう思った。



「すげーー」
テーブルを見るなり、セインが声を上げる。
ぎっしりと並んだ料理の数々。
「そうだろう~」
自分が作ったわけでもないのに、カレンが胸を張る。
デオンも戻ったことだし、今度こそ帰るか、というときに、
「夕飯を食べていかないか」と声をかけられたのだった。
ためらう二人に、
「昨日の夜からまともなものを食べていない」
というデオン。
聞けばルークの看病で、簡単な食事しかしていないという。
「一人分つくるのも、三人分つくるのも変らないから」
という言葉に、二人は甘えることにしたのだった。
──で、出来上がった料理は、二人の想像以上。
ちょうどルークが眠り込んでいる間に、3人は食事を済ませた。

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何か…

お母さん。。。? >デオンさん

☆よしひなさん

きゃ~、あちこちでニアミスしている(笑)

>お母さん。。。? >デオンさん

まったく同じことを打っていて思いました(大笑)

なんか

ごちそうさまでした。

こんなに面倒見が良かったんですね~、ルークさんに対しては。
あ、面倒見は確かに良いか、ここまでのレベルじゃないけど。

No title

ルークさん、幸せね☆

☆たかさん

> ごちそうさまでした。
>
> こんなに面倒見が良かったんですね~、ルークさんに対しては。
> あ、面倒見は確かに良いか、ここまでのレベルじゃないけど。

たまたま、熱が出ていたからもありますけどね~。

こんな話を細かく聞かされると・・・やっぱり、“ごちそうさま”ですよね。
まだ・・・続くのi-229

☆ひなたん

> ルークさん、幸せね☆

この後のお話しを読んだら、そう言ってやって~(笑)

ちなみに、私は「ふ~~ん」なんだけどw
やっぱり、ルーク部分があるのよね。

No title

穏やかはここまで・・デオンさんの愛がエスカレートしていくのでしょうか。笑

スゲェ~

デオンさん嫁いらずですね~。
そんじょそこらの主婦より手際がいいや☆(まぁ自分のことですがw)
デオンさんが来てくれたらひたすら回復に集中できますねぇo(^-^)o
めちゃめちゃ体調悪いのになかなか気がつかなそうな(失礼)ルークさんには本当にピッタリのお方ですね(*^▽^*)

☆m美ちゃん

> 穏やかはここまで・・デオンさんの愛がエスカレートしていくのでしょうか。笑

違う違う~。
ほら、この話からは口調も調子も砕けたでしょう~。
そういう意味です。

それにしても、さりげなく、すごいこと言ってるわよ、m美ちゃん。
徐々に毒されてきてる?

☆マッチャさん

> デオンさん嫁いらずですね~。
> そんじょそこらの主婦より手際がいいや☆(まぁ自分のことですがw)

同感です!
『ノロケか!?』と思った後には、『うちに嫁に来てくれ~』でした(大笑)
ほら・・・私も主婦度が低いもんですからi-232

> めちゃめちゃ体調悪いのになかなか気がつかなそうな(失礼)ルークさんには本当にピッタリのお方ですね(*^▽^*)

そうそう、実際、気がついたら熱が出ていた・・・みたいな感じが何度かあったようです(笑)

それにしても、なんで・・・みんな、デオンさんを嫁にしろとは言わないんだろう。

No title

>それにしても、なんで・・・みんな、デオンさんを嫁にしろとは言わないんだろう。

大爆v-363

☆かほりん

> >それにしても、なんで・・・みんな、デオンさんを嫁にしろとは言わないんだろう。
>
> 大爆v-363

だってさぁ~。
本当そう思わない???
嫁に行けとはよく言われるのに・・・。
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神秘幾何学なんかも大好きです。
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