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きっかけ3

どうぞといわれて、居間に上がり込んだものの、どうしたらいいのかわからず、カレンとセインはキョロキョロする。
「ああ、かけてください」
寝室から男が出てきながら、立ち尽くしている二人に声をかける。
「あ、あのっ。これ、アイス」
カレンが持っていた袋を差し出す。
「アイス・・・」そういいながら男は受け取る。
こくこくと頷きながら、
「熱が高いときは、これがいいって聞いたから」
というと、男は目を細めた。
「ありがとうございます」
ぺこりと頭を下げ、キッチンに入っていく。
ルークが借りている部屋は・・・対面式のキッチンといえばいいのだろうか。
結果、シンクをはさんだ向こう側にいる男の動きがよく見える。
慣れた感じで、冷蔵庫のドアを開き、手早くアイスを入れている。
「飲み物いれますね。コーヒー?紅茶?」
「コ、コーヒーで結構です」
セインとカレンは同時に言った。

「どうぞ」
「どうも」
二人はぴょこんと頭を下げる。
男は手馴れた様子で、3人分のコーヒーを淹れ、テーブルに置いた。
二人の分は、ちゃんとソーサーが付いたお客様用のコーヒーカップだが、男の分はごついマグカップだ。
ひょいとカウンターにトレイをおき、男は二人が座るソファに対して、直角においてある一人掛けのソファに座った。
オレンジがかった金髪。
前髪をカチューシャのようなもので、ぐいと上げている。
朱色の目。
落ち着いた物腰。
カレンとセインはお互いをつつき合う。
どちらが、声をかけるか牽制し合っていた。
男がコーヒーを一口のみ、二人に目を向ける。
「グラッシェアンス=デオンです。
 ルークとは学生時代からの友人です」
ぺこりと頭を下げる。
慌てて、二人も、
「カレン=*****です。今同じ研究班です」
「セイン=****です。同じく、研究班が同じで・・・」
とぺこぺこと頭を下げる。
・・・と、一瞬の沈黙。
なんとなく照れくさいというか、居心地が悪いというか。
そんなものを3人して感じる。
「あ、あの!グラッシアンスさんは学生時代というと・・・?」
カレンがいつになく緊張して言う。
「カレン、名前、間違っているぞ」
セインがカレンを小突く。
「ええ?」
無意識に言ってしまったカレンは慌てる。
「言い難いんですよね、グラッシェアンスって。
 ファーストネームはデオンなので、デオンでいいですよ」
デオンは口元を緩め言う。
「ルークが***入学で、寮で同室だったんですよ。
 以来・・・。
 今は、仕事に就いてますが、時々こうして遊びに来ます」
「ほへぇ」
カレンが間の抜けた声を出し、セインを見る。
『そんな長い友人がいるとは知らなかった』
班員5人のうち、タイラーとアルフは新課程の今年度、入学・・・というか編入してきて、ルークとの付き合いはほんおの数ヶ月と短い。
対して、カレンとセインは、もう一つ前の課程からの編入で、2年以上ルークと付き合っていて、自分達は長いほうだと思っていたのだ。
「長い付き合いなんですね」
思わず、実感をこめてセインが言う。
「気を悪くしないでください。
 あいつは・・・こうやって面と向かって会わない限り、
 人のことを紹介するとか、考え付かないから」
デオンは二人の気持ちを察してか、そういう。
「ああ・・・」
二人して納得する。
言われてみれば、他の学校の知人なども、こちらが知っているか聞かない限り、ルークから○○と知り合いなんだと聞いたことはない。
後から、知り合いだったと知り、びっくりしたことが何度かある。
納得したものの、なんとなく気まずい。
『どうも、デオンに任せておけばルークは大丈夫そうだ』
そう判断し、セインは隣のカレンを小突き、
「ルークも大丈夫そうですし、俺たちそろそろ」
そう切り出す。
合わせて、カレンも「そうそう」と言う。
が、デオンは顔を曇らせた。
「何か急ぎの用がありますか?」
そう聞かれれば、「いや、特には」と二人で答えてしまう。
「じゃ、申し訳ないんですけど、買い物に行きたいので、その間ルークを見ていてもらえないでしょうか」
そう言って頭を下げられた。
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No title

デオンさんが今回はソフトなイメージですね。

☆m美ちゃん

> デオンさんが今回はソフトなイメージですね。

うん、この回まではねi-278
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