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膝の上の重み

「ルーファ!」
声をかけられ、顔を上げる。
後ろを振り返りたいのだけど、ひざに抱えている重みで、いつもよりも体がよじれない。
もたもたしている間に、声の主は近くまで迫ってきたようだ。
駆け寄ってくる足音がする。
「ルーファ」
首をねじり、上を見上げ、ようやくカレンの姿を見る。
カレンの方も、ルークの顔を見、そして、
ルークに抱えられるようにして膝におさまっている男の子を見た。
「・・・やっぱり本当だったんだ」
カレンは、ルークの左側に膝を抱えるようにして座る。
「こんにちは~」
そう言って、アイコンタクトをとろうとしている。
膝に乗った──レティはルークの顔を見上げ、
『この人は大丈夫?』と聞いているようだ。
大丈夫だよ。
言葉には出さないけれど、レティに伝わるようにルークは微笑んだ。
「・・・こんにちは」
レティはカレンに顔を向け、おずおずと言う。
その様子に、カレンは
「かわいいな~名前は?」と破願した。


「なに慌ててたんだ?」
思いついて、ルークはカレンに質問した。
レティに手を伸ばし、頬をつついていたカレンが、はっと我に帰る。
「なにって!!
 ルークが隠し子を連れて来ているって、噂だよ」
「はぁ?隠し子??」
思わず大きな声が出て、レティがちょっとびっくりした様子で、ルークの顔を見上げる。
「あの辺とか・・・あの辺・・・あ、あすこら辺も
 真相が聞きたくてウズウズしているぞ?」
カレンが指差した方へ顔を向ける。
研究棟の窓、通路に面しておいてあるベンチ、木陰に確かに人を認める。
・・・が、
「そんな大げさな・・・。第一、直接聞きに来ればいいじゃないか」
あの辺はたまたま、そこにいるだけだろう。
それに、聞きたかったら、本当に直に聞けばあっという間に解決なのに。
「お前ね~、お前に直接聞ける人間なんて、めったにいないよ?」
「・・・そうか」
自分ではそんなにガードしているつもりはないのだけど、
なぜか、ルークには気軽に話しかけにくく感じている者が多いようだ。

レティがもじもじとしだす。
レティの小さな膝をすっぽりと隠す、絵本。
声をかけられるまでルークが読み聞かせていたものだ。
その続きが気になるらしく、ページをめくったり、戻したりしながら、
時々、チラチラとルークへ視線を送ってくる。
もうちょっとまってて、ルークは目でレティに言う。
「レティはアルフんちの子だぞ」
「はぁぁ?アルフ!?」
カレンが驚く。
が、まじまじとレティの顔を見て、
「・・・言われてみれば、似ている気がする」
という。
「目元とかそっくりだろ?」
「うん」

「そっか~。ぱっと見が、お前そっくりだから、
 お前の子だと思っちゃったけど」
言われてみて気付く。
レティのほうが若干、黒味が強いが同じ銀髪だ。
自分が膝に乗せて本を読んでいるのを遠めで見れば・・・親子と言われてもしょうがないのかもしれない。
だけど。
「俺、まだ二十歳なんだけど・・・」
はぁぁ。
溜息をつく。
まったく、カレンと言い、他の奴らといい・・・早合点もいいところだ。

くいくい。
レティがガマンできずに、服を掴んで合図する。
「ああ、ごめんね。
 どこまで読んだっけ?」
幼い、ふっくらとした指先が、指差すところを背中越しに見やる。
「じゃ、ここから読むよ」
こくんとうなずく後姿を見て、読もうとすると、カレンが隣で寝転がるのが視界に入った。
「カレン、真相を話しに行かなくていいのか?」
「そんな、あと1時間か2時間もすればわかることだろ。
 それより、俺はお前が絵本を読んでいるところを見ているほうが面白い」
「そうか」
ルークは文字に目を戻す。
はらりと落ちた、横の髪を耳にかけなおし、本を読み始めた。
「・・・・は・・・を・・・しました。・・・・・」


-----------------

アルフさんは一度、学校を卒業して社会に出てから、更に学びたいと再入学してきたようです。
社会人の間に結婚して、お子さん:レティウス(5歳くらい)くんあり。
長期休み直前、講義とかも研究も一段落し、家でレティくんと過ごしてました。
午後から奥さんと合流してバカンスに出かけるってところで、先生からの呼び出しがあったようです。
研究室で誰かにレティくんの相手をしてもらおうと、絵本を買って研究棟に向かうところで、ルークに遭遇。
レティくんをルークに預け、先生のところへ。
アルフもルークも研究室の控えの間でレティ君を見ていればいいや~、と、思っていたのですが、レティくん、買ってもらった本が気になって、研究棟前の芝生の上に座り込み、本を広げだします。
・・・結果、その場でルークが抱っこして、本を読み聞かせるって感じになったのでした。

この後、シリーズの本だったため、2冊目も読んで。
すっかり喉が渇いた、ルーク。
カレンと3人、レティくんを間に挟んで手をつなぎ、ブランコ~とか遊びながら喫茶店(?)に行きます。
──結果、アルフが合流するまで、更に隠し子説が広まってしまうのでした(大笑)


あ、あと、これをきっかけに、
『ルークにはレティを預けても大丈夫』と感じたアルフさん、
どうしても短時間だけ・・・という時に、学校に連れてくるようになります。
ある日、遊びに来たデオンがレティと一緒のルークを見て、同じく「隠し子?」と反応し、ルークにこっぴどく怒られるのでしたw
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あははははwww

隠し子っていうか、「誰との子?」って聞いちゃいそうな気がします。爆

特にカレンさんと3人で芝生に居た時とか、
手を繋いでた時なんか、
絶対、「家族3人」でしょう~~~www

☆よしひなさ~ん

>隠し子っていうか、「誰との子?」って聞いちゃいそうな気がします。爆

さすがに産めませんから!i-237

「家族3人」ってi-201
ああ・・・そうなっちゃうんですね?i-195
ど~~しても。

No title

元々おぢちゃんは、子供の扱いが上手だったんだね♪

もともと

子供にも好かれる体質??

☆ひなたん

> 元々おぢちゃんは、子供の扱いが上手だったんだね♪

いや、あまり子ども扱いをしないのが良いらしい・・・w

☆たかさん

> 子供にも好かれる体質??

いえいえ、子ども扱いしないのが良いらしいです。

No title

>あまり子供扱いをしない

うん・・・。基本そうですよ。
レオン、上であんま子供扱いされてる記憶ないです。多少のことでは黙って放任してもらってるかんじ。黙って伸ばすタイプかな~。子供にはむしろいいと思うよ。

レオンは末っ子だから、当時ルーシェさんも子育てベテランだし手が回らないで兄弟に面倒みてもらう感じだったから、レオンにとってはルークさんくらいが「普通」の感覚です。

むしろエル・フィンの方がずーっと口うるさいよね。(爆)レオンはディジーおねえちゃんで慣れてるから口うるさくても気にしないし、末っ子で親からそれほど構ってもらってなかったから、エル・フィンのあのいつもこちらをじーっとみてる視線がうれしいんだけどね。

うん。こっちをいつでも見つめてくれているところにまた、惚れたンだろうなぁ・・レオン
あっこれは独り言ねっ。(つか、たかさんまさかここまで遡って来ないだろうから気にしなくて大丈夫か。爆)

No title

そっか、おぢちゃんは相手によって態度が変わらないもんね^^
大人も子供も同じなのね♪


かほりん(笑)

やっぱり、ディジーが口うるさくレオンくんを見ていたのね・・・。

確かにね、かまいたくて仕方ないのよ。
レオンがそばにいると。
キミは、そおいうオーラ出してるんだよ、きっと(爆)

お惚気、ごちそうさま☆

☆かほりん

> うん・・・。基本そうですよ。
> レオン、上であんま子供扱いされてる記憶ないです。多少のことでは黙って放任してもらってるかんじ。黙って伸ばすタイプかな~。子供にはむしろいいと思うよ。

だよね~。
ある程度育っているからなおさらなかぁ。
これが、2、3歳とかだったら、ルークも違っていただろうけど。

> むしろエル・フィンの方がずーっと口うるさいよね。(爆)レオンはディジーおねえちゃんで慣れてるから口うるさくても気にしないし、末っ子で親からそれほど構ってもらってなかったから、エル・フィンのあのいつもこちらをじーっとみてる視線がうれしいんだけどね。
>
> うん。こっちをいつでも見つめてくれているところにまた、惚れたンだろうなぁ・・レオン
> あっこれは独り言ねっ。(つか、たかさんまさかここまで遡って来ないだろうから気にしなくて大丈夫か。爆)

ここでのろけずに、も~~~っと大きく書いてのろけてあげたら?i-278

なんだかんだで、エル・フィンさんレオンくんのことは見てるから、
この記事も、見つかる可能性あるよぉ~~i-278

☆ひなたん

> そっか、おぢちゃんは相手によって態度が変わらないもんね^^
> 大人も子供も同じなのね♪

うん、年は違っても基本的に“人間”には変わりないんで。
この考え、同感っていうか・・・ルークの影響だったのか・・・w
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アロマ・レイキの勉強中。
神秘幾何学なんかも大好きです。
一昔前を考えたら、これって魔女かも!?
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