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礎1

「俺たちのことはご存知なんですよね?」
「グラッシェアンス大尉からおおよそ。ですが、あなたからの情報が知りたいです。
 どんな人だったのか」
促され、考える。
「俺たちは性格は正反対に近いですが・・・。
 外見はそっくりです。
 あ、違うな。俺のほうが、2.3cm背が高いです・・・」
久しぶりにルーシャンスに会った時、以前は同じだった視線の高さが、変っていた。
自分の方が背が小さいとわかった、ルーシャンスがふてくされて、
「モヤシのような生活をしているからだろっ」と叫んだのを思い出す。
「ふっ」
思わず笑いが漏れ、唇がほころんだ。
そんなルークを見て、医師は提案する。
「あなたの記憶とつながっていいですか。
 もちろん、ブロックされているところや、ルーシャンスさんの記憶以外はみません」
『そんなこともできるのか・・・』
「あ、もちろん、記憶の置き換えや書き換えなどはできませんから、ご安心を」
若干の抵抗はあるものの、手っ取り早い方法でもある。
「・・・わかりました」
ルークは返事をした。
「難しいことではありません。心話をしている感覚です。
 実際に私がわかりにくいことは心話で質問させていただきますから」
「はい」
緊張して、顔がこわばり気味だ。
そんな様子を察してか、医師は「リラックスしてくださいね」と微笑んだ。

医師が記憶を探り出したのか。
浮かぶのは、子どもの頃の記憶。
『こんな時代があったのか・・・』
ルークは意外に思う。
容姿はそっくりなのはもちろんだが、性格までそっくりだ。
自分自身でさえ、どちらがルースでどちらが自分なのかわからないくらいだ。
『そういえば・・・』
友だちが区別がつかないのをいいことに、とぼけて入れ替わっていたこともあった。
両親や友人達に、どちらがどちらかわからないから・・・と髪形を変えないかと言われても二人でかたくなに拒んでいた。
母に入れられた合唱団の記憶。二人とも歌うのは好きだったんだ。
ルークが二人の共鳴性に気付いた時・・・。
その頃から、思い出が徐々に減り始める。
徐々にルークが距離を取り出したからだ。
グラウンドで遊びまわるルース。それをみるルークの視点は・・・多分図書室のもの。
「キャンプに行くぞ」と喜び勇んで持ってきた申込書を、見もしないでルークが断った時の顔。
その後、日焼けして、足に怪我をして・・・それでもニコニコして帰ってきた。
──あの時は自分も、日焼けのように皮膚が熱を持ったり、足は同じところが腫れ上がって・・・複雑な気持ちで顔を見たのだった。
「ルークなんかどこでも行っちまえ!」そう叫んだ時の顔。
その時の、胸のきしむような痛み・・・これは双方のものだったのだと思う。
自分が家を出る時、「頑張れよっ」って言いつつ、内心では『行くな』って思ってて、それが伝わってきた時。
ここから更に記憶は減り・・・。
帰省したときのこと・・・。
時々、その時その時伝わってきた痛みが思い出される。
結婚が決まった時の連絡。
その前に自分まで動悸がすごくて、びっくりしたんだった。
結婚式当日の様子。
花嫁姿のマールを抱きかかえ、はしゃぎまわり、周りから笑いと微笑をおくられていた。
子ども達が生まれたときの嬉しそうな顔。
そして・・・ああ、これは。
ルークの報告に馬鹿笑いしたときだ。
あまりにも大笑いするので、頭にきて回線を切ってしまった・・・。
『これが・・・ルースの笑顔の最後になるなんて・・・』
「ふーっ」
医師の溜息が聞こえる。
どうもルースに関する記憶を見終わったらしい。
──が、自分にはまだ見えている。
『処理能力の差か・・・』
そう思いながら、続きを見続ける。
続きは・・・ついこの間再生したシーン。

それだけだと思っていた。
が・・・。
「っ」
言葉をのむ。
最期の最期。
ルークと共鳴を起こしているのを、途切れがちな意識で気付いたルース。
最期の力を振り絞り・・・
「ルーク・・・・・・。
 マールと・・・子ども達に・・・・・・友人達に・・・
 愛しているとつた」

ルークが完全に気を失い、後は受け取れなかったのだろう。
『続きは?
 どうして、俺は・・・』
言葉をなくし、混乱するルーク。

「少し眠った方がいいようですね」
医師は、言われたことの意味が飲み込めないほど、混乱しているルークを見て言う。
そして、ルークを眠らせた。
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No title

パパ・・・
大好きだよ♪

by ディジー☆

No title

ルーシェ、このバカ。

No title

う・・う・・・おねちゃん・・・。抱っこ、エル・フィン・・・

もう…!ルーシェ、貴方ったら最後まで…!

流れる涙を拭おうともせず言葉にならない思いを抱えてる人がいます。身に染みる哀しさとか愛情とか感謝とか、ごっちゃになった思い。
つられて泣かされた…(TT)

☆みなさ~ん

☆ひなたん ☆たかさん ☆かほりん ☆マッチャさん

やっぱり、わかっていてもきますよね・・・。
ごめんなさい。
でもね~、本当に、愛の言葉でしたi-228
当時、ディジーやレオンくんには伝わったと思うけれど、
ルースの奥さん、エル・フィンさんやリーシャさんには伝える余裕がなかったと思います。
こうやって伝えられて良かった・・・。

脱力・・・・・

>「キャンプに行くぞ」と喜び勇んで持ってきた申込書を、見もしないでルークが断った時の顔。

ああ。やっぱホントだったんだ・・・
ルークさんと違ってパパはアウトドア好きだったんだ・・・

夏の旅路のレオンのアウトドア(リンク先参照れすわ・・・)

☆かほりん

> ああ。やっぱホントだったんだ・・・
> ルークさんと違ってパパはアウトドア好きだったんだ・・・

うん、好きだったみたい~。
お祭りとかも大好き。
とにかく、家には篭ってなかった印象があります♪

> 夏の旅路のレオンのアウトドア(リンク先参照れすわ・・・)

お父さんに鍛えられてて良かったねぇ(大笑)
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アロマ・レイキの勉強中。
神秘幾何学なんかも大好きです。
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じぇいど♪さんのところのなにみえ遠足3期生。
ステーションやクリロズ、アカデメイヤに挑戦中。

 
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