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病室2

「あーー、なに二人してくっついて寝てんのさ」
急に賑やかになる。
意識は浮上しつつ、それでも入ってくる言葉は素通りして、ルークの中では意味の形をなさない。
脇腹のあたりが軽くなる。
「も~、この手、いやらしいなぁっ」
「エルンスト、うるさい。ルークが起きるだろう」
「わざとうるさくしてんの。あんたの顔じゃなくて、ルークの顔を見に来たんだから。
お見舞いだよ?ルークに起きてほしいのっ」
頬にかかった髪をそっとよけられ、頭をなでられる。
この大きな手は気持ちいい。
「だーーー、だから止めろってば。触るな」
パチン
大きな手から伝わる、鈍い刺激。
「う~~ん」
寝返りを打つ。
毛布が体に絡みつき、頭が枕から外れて、落ちる。
それに構わず、手足をぐ~~~っと伸ばす。
と、逆に寝返りを打ち、枕に顔を乗せる。
ああ、この枕の肌触りは気持ちいい。
何度か頬を摺り寄せた。
「うわ~、色っぽいよ~。
 隊長、こんなのが隣で寝てて、平気なん~?
 僕だったら、味見してるかも」
「お前とは絶対、同室にしないからな」
やっと、ただ耳の中を流れていた言葉に意識が向きだす。
・・・この声、・・・しゃべり方。
「エルンスト?」
枕から顔をはがした。
「当たり!ルークったら、なかなか起きなかったから、
 目覚めのチューをしちゃうとこだったよ」
エルンストはにっこり微笑む。
「・・・はぁ」
思わず、ルークは溜息をつく。
黙っていれば、凛とした男なのに、口を開くと軽口しか叩かない。
ベッドの上で体勢を取り直し、縁に腰掛ける。
と、デオンのそばにいたエルンストはベッドの足元を通って、こちらにやってくる。
「どれどれ~、よくなったかい?」
強制的にあごを持ち上げられる。
「こら、エルンスト」
背後でデオンが慌てて起き上がる。
顔を見たエルンストだが、やはり右目で視線が止まった。
「さわるな」
デオンがベッド伝いに横にやってきて、顎にかかっていたエルンストの手を跳ね除ける。
エルンストは手を跳ね除けられたのも気にせず、左右の目を見比べている。
「ふーん、オッドアイかぁ~。いいんじゃない。似合ってる。
 僕と同じ、緑色っていうのもいいね~」
と、なかなかご満悦顔だ。
『緑って言っても色はかなり違うけど・・・』
ルークはエルンストの目を見ながら思う。
エルンストの色はクリソプレーズのようだ。
対して自分はグリーンアゲートかエメラルドのような色合いに感じる。
ずい。
急にエルンストの顔がどアップになったと思うと、右目のこめかみにキスを落とされた。
そして顔が正面の位置に。
ぐいっ
後ろに身を引かれ、
ぼすん
と布団に倒れこんだ。
「ちぇっ、未遂か~、残念っ」
唇が触れ合う、直前にデオンが機転を利かせたらしい。
「お前は、油断も隙もあったもんじゃないな。
 ルークもボーっとするんじゃない」
パカンと頭部に突っ込みを受ける。
痛い。
「いいじゃん、減るもんじゃないし~。ね、カイザー」
急にカイザーに振る。
壁に寄りかかり、同化するかのように静かに立っていた男に、やっと気付く。
「減るんじゃないの?隊長にとっては」
ボソッと言い放つ。
「だ~~、カイザーまで、隊長の味方!?
 第一、隊長はルークを溺愛しすぎなんだって!」
「その通りのようですね」
「えっ」
思い掛けない相槌にエルンストが振り返る。
『また、気付かなかった』
ルークは思う。
そこには、担当の医師が来ていた。
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アロマ・レイキの勉強中。
神秘幾何学なんかも大好きです。
一昔前を考えたら、これって魔女かも!?
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じぇいど♪さんのところのなにみえ遠足3期生。
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