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説明1

シュン
また、背後でドアが開く。
コツコツと落ち着いた足音。
シャッ
勢いよくあけられた、パーティーションのドア。
ルークはそちらに顔を向ける。
「ルーク・・・」
先に戻ってきたのはデオンだ。
目の下のクマは残るものの、あとはいつものデオンの姿だった。
今度は看護師も制止しないで、案内してくれたらしい。
「デオン」
椅子から立ち上がる。
「ルークっ」
デオンが駆け寄って、次の瞬間、抱きしめられた。
体がきしむほどの強さで「痛い、痛いっ」つい、声が出る。
「あ、悪い」
慌てて、力を緩めてくれたが、背中に回された手ははずされない。
「あの時から覚悟はしていたけれど・・・。
 実際になると、やっぱり怖いな・・・」
デオンから“怖い”という言葉を聞くのは、今回で2回目だ。
1回目もびっくりしたが、今回は更にびっくりする。
『やっぱり、覚悟はできないものなのか・・・』
どう考えても、同じ戦場に立っている以上、力のないルークが先に逝く可能性が高い。
それはデオンも承知済みだと考えていたが・・・。
やはり、頭でわかっていても感情がついていかないということなのだろうか。
『自分が残されたら・・・』と想像してみるが、デオンの強さを考えるとやっぱり、自分が先の可能性が高くて、ルークはいつも先を考えられずにいた・・・。

ずいっ
デオンがルークの体を少しだけ押しやり、お互い顔を見られる距離にされる。
すっと右頬に手を添えられる。
まじまじと右目と左目を見ている。
目がどうかしたのだろうか。
居心地が悪いほど見られて、とうとうルークが痺れを切らす頃、
看護師が「先生」と言った。
『また、気付かなかった』
ルークは臍をかむ思いだ。
どうも、デオンは気付いていたらしい。
「はい、そこ離れて」
そういわれて、ルークは背中に回っていたデオンの右手を払いのけた。
『気付いているなら、放せよ』
そう思って、デオンの顔を見る。
が、デオンはルークの視線などものともせず、
「──先生、こいつの目は?」
と、真っ先に聞いた。



3人それぞれ、椅子につく。
「確認してきました。やはり、間違いや、取り違えということはありません」
「じゃ、どうして!」
自分はわからない会話を二人が始めた。
間違い?取り違え??
「わかりません・・・。ただ、手術前後は蒼だったのは確かです」
医師は言葉を濁すようにして続ける。
「今、・・・届いた時点での画像を確認してきました。蒼です」
届いた?蒼?
「すみません、俺にわかるように話してもらえませんか」
ようやく、二人の会話の間に入り、言うことができた。
「──君が目のことを一番初めに言うから・・・。順番が狂っただろう」
ぎろりと医師がデオンを見る。
デオンも受けて立つぞという感じだ。
『この二人、相性悪いのか・・・』
「はぁ」
思わずルークは溜息をついた
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