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ルーク7

「───」
『本当に腹が立ったときというのは、冷静になるものなのか』
体の重心辺りに、冷え冷えとしたものを感じながらルークは思った。
『あ・・・、こんな風に思うって言うのは、
 本当に腹が立っていないってことになるのか?』
そんなことを考える自分に、苦笑いしそうになる。
初めの衝動をうまく緩めることができた。
少し、余裕の気持ちで見られそうだ。

デオンはデオンなりに考えた結果、ルーシャンスとルーク二人のためにできるベストを尽くしてくれたのだと思う。
結果として、4年間も気付かずにのんびりとしていられたのだ。
今日、気付かなかったら、この先だって気付かずにデオンが与えてくれた環境に胡坐をかいていたかもしれない。

「・・・わかった。ありがとう」
うなだれていた頭を更に下げる。
「っ、ルークっ」
ガタッ
デオンがテーブル越しに、手を伸ばしてくるのを避けて、立ち上がる。
デオンも立ち上がる。
「待て」
スイ
もう一度、伸ばされた手をかわし、ドアに向かう。
「ルーク・・・」
ドアを開け、廊下に出たところで、再度、デオンの気配が後ろにした。
バチッ
デオンの力を考慮して、少し強めのシールドの壁を二人の間に張った。
「しばらく一人にしてくれ」
振り返りもせず、そう言って、歩き出す。

シャッ
ドアを開け、自分の部屋に入る。
『・・・確か・・・あれはあすこの引き出しにあったはず』
思い浮かんだ引き出しの中を探す。
『あった』
数年前に再現した魔法薬だ。
サンプルをとっておいてよかった。
多少は劣化しているかもしれないが、基本は大丈夫だろう。
さすがにこれ以上、気持ちがぶれたら、ルースに伝わってしまう。
薬を口に入れ、水で流し込む。
感覚を広げ、効いてくるまでを感じる。

『よし、安定した』
それと共に、思い出してしまった。
この薬も4年前、デオンが異動してきてすぐに再現を頼まれたものだった。
・・・デオンとルースが会って・・・。
自分が考えるようなことをデオンがルースに話したとしたら・・・。
ルースのショックはいかばかりだったろう。
それが、自分に伝わってこなかったということは・・・デオンがルースに薬を飲ませていた可能性が高いということだ。

「くそっ」
頭では充分すぎるほどわかっている。
デオンの行動は多分、ルーシャンスとルークにとってベストだったのだ。
デオンの性格を知る、自分ならばなおさらわかっている。
それでも、感情がおさまらない。

イライラをおさめようと、バスルームに行きシャワーを全開にする。
栓をしてお湯を溜める。
待ちきれずに、シャワーを頭や肩に受けながら、湯船に座り込んだ。
『全て流れ落ちてしまえばいいのに・・・』
ルークはそう思った
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