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ルーク6

「あれ、ルーク?どうした?」
声をかけられて、我に返る。
次の瞬間、左腕をつかまれて強引に立ち上がらさせられ、
結果、バランスを崩して、目のに迫っていた胸におでこと鼻をぶつける羽目になった。
「・・・った」
バサッ
右手でぶつけたおでこを確認をしようと、持っていた本を落とした。
「・・・・・・・」
中腰から背を伸ばし、若干上にある目を見る。
デオンの目じりが若干下がり気味だ。
笑いをこらえているらしい。

廊下に座り込んで、本を読んでいるうちに会議が終わったようだ。
下に落としてしまった本をとりながら言う。
「今朝の件・・・詳しく聞いてないから」
「今朝の件?」
一瞬本当にわからなかったのだろう、デオンの瞳が空を見る。
「・・・ああ、あれか!そんなに詳しく話すことじゃないと思うが?」
「いや、俺、当事者だから、詳しく聞かせてもらう」
眼力の勝負というのだろうか・・・二人でしばし視線を交わす。
「・・・わかった。とりあえず、部屋だな」

部屋のロックを解除し、デオンは目を見張った。
「ルーク・・・お前なぁ・・・」
テーブルの上で突っ伏したルークをベッドに運び、寝かせ、中途半端な時間だったので、着替えて夜勤班の様子を見に行ってしまったのが裏目に出てしまったようだ。
数歩中に入って、滑りそうになる。
ふと見れば、転々とつながる小さな水溜り。
どうも、濡れた足のまま歩いたらしい・・・。
その間にぽたぽたと雫が落ちたあと。
髪の毛をしっかり拭かなかったのか・・・。
それはバスルームからつながっている。
テーブルの上のコップは転がっていて、中のジュースの量が少ないおかげで床にはたれていないが、こちらも水溜りを作っている。
椅子には濡れたバスタオルが丸めて置きっぱなし。
おまけに、隣のベッドルームにあるはずの毛布が、隣の部屋へのドアの数歩手前に丸まって落ちている。
夜勤班にいた部下とつい話し込み、そのまま食堂で朝食をとり、そのまま勤務に入ってしまったのだ。
・・・こんなことなら、寝起きの悪いルークを叩き起こしにくるべきだった。
反省していると、ルークがひょいとデオンの顔を覗き込む。
その顔は『部屋に入らないのか?』と言っている。
「あ~~~、もう、お前は何歳なんだ!?」
片付けの手順に頭を痛め、思わずデオンが叫ぶ。
「・・・32?」
ルークが淡々と答える。
「だぁぁぁ。真面目に答えるな~ぁ。そこで待ってろ!」

取り急ぎ、床を拭きあげ、ルークを部屋に通す。
「そこに座ってろ」
ルークは言われたとおり、椅子に腰掛ける。
それを横目に、デオンは手早くテーブルを拭き、バスタオルを片付ける。
バスルームも悲惨なことになっていたので、しばらくバスルームの片付けをする。
戻って、毛布片手にベッドルームに入り・・・。
そこで盛大な溜息をついた後、ベッドを整えた。
ほっと一息ついて、部屋を出ると・・・そこには椅子に座って本を読んでいるルークの姿があった。
デオンは文句を言ってやろうと、一度口を開いたが、思いとどまりキッチンへ立つ。
コーヒーの準備をしながら、ふと思う。
『あいつの部屋・・・大丈夫か?』
ルークの部屋にはルーク製作のロボットがあって、たいていの家事はしているはずだが。
たった数時間であすこまできる才能についていけるのか?
『あとで様子を見に行ったほうがいいな・・・』
我ながら甘やかしすぎだとは思うが、放っておけないんだよなぁ・・・と
デオンは思った。

「ルーク、ほら」
デオンは淹れたコーヒーをルークの前におく。
反応がない。
「はぁ・・・」
溜息をついてから、ルークの持っている本をさっと手から引き抜く。
「っっ」
びっくりした顔で、ルークが反応した。
ざまーみろ、と思う。
「・・・・・・」
冷ややかな目でデオンの顔を見る。
「どーぞ」
コーヒーを指差す。
「どーも」
ルークは名残惜しそうに、本の裏表紙を見やりながら、コーヒーに手を伸ばす。

「・・・・・・・・」
二人して無言だ。
デオンは段々と不安になってきた。
ルーク、よもや用件を忘れたんじゃないだろうな?とふと思う。
この分では、話題を振らないと思い出さないか。
そう思ったとき、
「・・・・で?いつからだ?」
ルークが切り出す。
忘れてなかったのか。
「──4年前から」
今朝、ルークが飛び込んできた時に、過ぎた年月を計算していたので、すんなりと答えられる。
「4年前・・・」
ルークは黙り込んだ。
4年前の記憶を探る。
すぐさま、思い当たることがあった。
「・・・って、デオンが異動してきた年じゃないか」
「そうだ」
デオンは当然のように答える。
・・・ということは、異動してきてすぐに動いたということか。
何か、もう一つ記憶が引っかかる・・・あの時に何か自分はしたはずだ。

・・・ふと、ルースのことを思う。。。
ここ数年は、ケガが減っているかもしれない。
今までは、ちょっとしたケガもルークに伝わってきていた。
てっきり、家族を持ち落ち着いた結果と考えていたが・・・。
「まさか・・・ルーシャンスと接触したのか?」
ふと思ったことを聞く。
朝のニュアンスだと、接触しないで護衛という形だと判断していたが。
ルークはデオンの目をしっかりと見た。
「ふふん」
鼻で笑われた。
どういう意味か、ルークが深く考える前に、
「会ったよ。俺が」
デオンがそう言った。
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*補足*

欄外で書くつもりが、書き忘れてました。
コメントに残しちゃいます。

文中で、ルークが年を「32」と答えてますが・・・。
見た目はもう少し若い感じです。
時間の流れ方、月日の数え方が地球と違う点を考慮してくださいませ。

No title

32っていう年齢とても良いね~。20代ではまだちょっと頼りないし、40過ぎたら夢壊れるし(爆)
もちろん地球年齢とは違うってことはわかってるけどぉ☆

☆かほりん

> 32っていう年齢とても良いね~。20代ではまだちょっと頼りないし、40過ぎたら夢壊れるし(爆)
> もちろん地球年齢とは違うってことはわかってるけどぉ☆

そういってもらえると嬉しいです~。
計算していくと、そのくらいになっちゃうんだけど、
見た目は若干若めです。
・・・って、20代後半と30代前半を見分けるのは至難の業か・・・i-237
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