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労るように、ルークの背中を右手でぽんぽんと叩きながら、デオンは「ただいま」
と返事をする。
しがみついたまま、頭を動かし聞こえたことを伝える。
デオンが叩くのやめて、腕を腰に回した。
「・・・・・・」
「・・・・・」
実際には少しの間だったのだろうけれど、長い時間が流れたように思える。
「そろそろ、離れて顔を見せないか」
言われて、ぶるぶると首を振る。
「どうした?」
「・・・慣れないことして、・・・どうしていいのかわからない・・・」
ぼそぼそと言えば。
「ははは」と隣で笑い声。
『いい年してなにやっているんだ』と思ってしまったのだ、冷静になった途端。
オマケに、この様子を見て、「隊長、ご馳走様です~」などと時々、冷やかしの声がかかるものだから、顔すら上げられない。
「だからって、いつまでもこのままじゃいられないだろう」
そんなのはとっくにわかっている。
“だけど”、なのだ。
「第一、皆、同じ様なことやっているじゃないか」
その言葉に、先ほど、フェーンがカイザーやエルンストにハグしていたことを思い出す。
そうだよなと思い腕の力をゆるめようとしたところに、
「しょうがないな。抱えてつれて帰るか」
と言われ、慌てて、体を剥がし飛び退ろうとした。。
が、腰に回された腕にがっしり固定されて、逃げられない。
腕を突っ張り、上半身だけでも距離をとれば。
「あ、耳まで真っ赤」
愉快そうに言われ、思わず、両耳を隠すように覆う。
油断していて、近づく影に気付いた時は、チュッと唇を掠め取られた後で。
目の前の人物は、「ただいま」と微笑んだ。
「~~~~っ」

---------------

直後にすごくはやしたてられてましたわ・・・。
(なんて言われたかは、書きたくもない)
この後はもう半分フリーズ状態で。
(思うに、変なところ常識人なんだと思う)
とりあえず・・・フェーンが、「浮かれすぎでしょう」とデオンを珍しくたしなめてたのと、エルンストが「隊長の馬鹿っ」となじってたくらいしか?
そして、ご機嫌のデオンに肩を抱えられて部屋へ戻ったらしい。
その後、我に返って、夕飯の時間まで自分の部屋で篭城してました。
夕飯までしか持たなかったのは、報告に行って、逆に襲撃の顛末を聞いてきたデオン。
(報告に行っている間に部屋に篭っちゃった)
ルークからも話を聞こうとするんだけど「フェーンが知ってるから」の一点張りで。
しょうがない、フェーンを呼んで話を聞いて。
時々ドアをはさんで、ルークが訂正して。
「あんのくそオヤジ、一発殴ってくる」ってデオンが立ち上がる気配を感じて、慌てて止めようと部屋を出たら、ドアのところで逆に捕まった・・・と。 ←落ち着いて考えればわかることなのに・・・。
『やられた~~』って感じのところに、「殴りに行くのはやめるから、夕飯を食べに行こう」と言われ、それに頷いて、篭城終了でした。

やっぱり、昔から手のひらでうま~~~く転がされている。
はぁぁぁ・・・(遠い目)
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端末の呼び出し音に、ふと気付く。
ソファに座り込んで真剣に、本を読んでしまっていた。
手を伸ばし、端末に手を伸ばそうとしたとこで、呼び出し音がきれた。
端末を取り上げ、誰からかを確認する。
フェーンだ。
ピンポーンと今度はインターフォンが鳴る。
来訪者よりはフェーンだなと判断し、端末からフェーンを呼び出しながら、インターフォンのモニタに切り替えれば、そこにフェーンがいた。
『ルーク、行くぞ』
端末とインターフォンからステレオでフェーンの声が届く。
「え?行くってどこに?」
『話は後でいいから、出て来い』
きっぱりと言われ、慌てて、ソファから飛び降り、玄関に向かった。


玄関から顔を出せば、「遅い」と言われ、首をすくめて「ごめん」と謝る。
・・・が、とっさの反応で、あって、すまないなんて思っていない。
第一、急に来て、“遅い”はなんなんだ?そちらの方が気になる。
が、「行くぞ」そう行って、フェーンは歩き出した。
「ちょっと待てよ。行くってどこに?」
慌てて、追いかけながら聞く。
「出迎えに決まっているだろう」
「出迎え??」
さっぱり意味がわからない・・・そう思いつつ、フェーンの後を追っているうちに思い出す。
今日はデオン達が帰還してくる日だった。
「出迎えに出るものだったのか?知らなかった」
フェーンの背中に問いかければ、その背中がピタリと歩みを止めた。
危うく、ぶつかりそうになるのを避け、フェーンの横に立つ。
「ルーク、お前な・・・」
そういって、大きなため息をつかれた。
「え?」
呆れられている様子に戸惑うが、フェーンの方は
「まあいい、言ってもわからないだろうから、実際に出迎えてみろ」
そう言って、ルークの二の腕を掴んで歩き出した。


流れに逆らうように、家族や恋人、友人達と戻ってくる兵士達がちらほら目に付く。
「ああ、やっぱりもう着いている」
ルークの腕を放して、フェーンが足を速める。
「先行くぞ」
ちらりと向けられた視線に、頷いた。
フェーンは背も大きいから、はぐれても見つけやすいだろう。
そう判断して、少し歩みを遅めにしながら、フェーンが曲がった角を、自分も曲がる。
「うわっ」
目に入った風景に思わず、声が出た。
ひらけた先、広場には再会を喜び合うたくさんの人びとがいた。
「・・・・・・」
足を止めたままで邪魔になっていたのに気付き、半分呆然としながら、脇に避ける。
『・・・何もわかってなかった・・・』
命を懸けて任務にあたっている。
頭ではわかっていたけれど、自分はわかっていなかったんだ・・・。
戻ってくるか不確定なのに、無事を祈って送り出す気持ち。
無事に帰ってきたときの喜び。
打ちのめされて。
身の置き所がない。
『自分はここにいていいのか・・・』
そんなことまで、思えてくる。
──と、知った姿が目に入る。
フェーンがカイザーに駆け寄って、その体を抱きしめた。
と思ったら、がばっと身を離し、声をかけながらボディチェックを始めた。
怪我がないか確認しているのだろう。
『今回は軽症者、数人だって聞いているくせに』
その軽症者だって、誰かは連絡が来ている。
それでも、確認せずにはいられない気持ち。
・・・今度は、エルンストが捕まった。
ちょっと文句を言いつつ、まんざらでもない顔でいるエルンスト。
フェーンが体をよじったことで、ルークの視界に入る一人の人物。
さすがのフェーンも、ボディチェックをするつもりはないらしい。
何かを話している様子をぼーっと見ていれば、突然、フェーンがきょろきょろしだした。
自分を探しているのに思いあたる。
『・・・・』なんとなく、場違いな気持ちがして、思わず後ずさりしようと、足を動かした時に、目が合い「ルーク!」と大声で呼ばれた。
そして、フェーンの向こう側にいた、デオンと目が合う。
その瞬間、『ああっ』と気付いてしまった。
“わかっていなかった”んじゃないことを。
“当たり前”だったのだ、自分にとっては。
自分の元に戻ってくるものだと。
自分をおいていくことなどないと。
確信にも似た思いでいたのだ、自分は。
それほどまでに・・・。
「ルーク!」
フェーンの隣でエルンストが、ブンブンと手を振る。
それに促されるように、足を進める。
「ルーク、久しぶりっ。ただいま~」そう言いながら、ルークに抱きつこうと腕を広げたエルンストをフェーンがむんずと捕まえる。
「ちょっと、待ってろ」
フェーンの気遣いだったのだろう、暴れるエルンストとカイザーを促して少し離れたところへと移動して行った。
目の前にはデオンだけ。
数歩手前で足を止め、顔を見上げれば、「変な顔になっているぞ」と言われた。
「っ!」思わず睨みつける。
そりゃ、変な顔にもなる。
この短い間に、いろんな気持ちを味わって。
感情の消化不良でも起こしそうなのだ。
今だって、どれを選べばいいのか、逡巡しているところなのに。
「ルーク」
睨まれたにもかかわらず、気にしない顔で名前を呼ぶ。
『ああ、この男にはかなわない』
足を踏み出し、首に両腕を絡める。
グイとデオンの体にしがみつき、耳元で「おかえり」と呟いた。


------

あ゛あ゛あ゛~~~il||li_| ̄|○il||li
いまだに悶絶中・・・。

↑ここで終わると、ロマンティックなんですけどね。
一応、オマケがあります。
ロマンチック希望の方はオマケは見ないことを推奨します(苦笑)

それにしても・・・すべてにおいて鈍いな・・・
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アロマ・レイキの勉強中。
神秘幾何学なんかも大好きです。
一昔前を考えたら、これって魔女かも!?
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