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「出たぞ」
「うん」
生返事をしながら、分類した本を捻りながら重ねていく。
ただ積み上げてしまえば簡単だけど、せっかく分類したのがもったいなかったのだ。
「お前な・・・それは片付けているとは言えないぞ」
半ば呆れた声で、デオンが歩み寄りながら言う。
積み上げた本のバランスを見てから、彼の顔を見上げた。
「・・・こざっぱりしたね。・・・というか、垢抜けた?」
「お前、失礼だぞ」」
先ほどまでの無精ひげもなくなり、なんとなくくすんでいた肌がきれいになった気がして、素直に言えば、そう切り替えされた。
『目の隈に触れないだけ、いいと思うけれど』
そう思いながら、顔から本へ視線を戻し、本の片付けを続ける。
「飲み物もらうぞ」
「うん」
そう返事をして、はたと気づく。
『冷蔵庫はっ』
次の瞬間、
「ルーク、何だこれは!!?」
デオンの怒声が部屋に響いた。



喉が渇いて目が覚める。
ちょっと飲みすぎたらしい。
そっとベッドから降り、リビングへ続くドアの前へ。
そこで、そっと耳を澄ます。
デオンも寝ているようだ。
そっとドアを開け、リビングへと入る。
足をしのばせ、デオンの眠るソファベッドの横を通り過ぎ、キッチンへと向かう。
灯りを点さなくても、部屋にある機器の小さな明かりで、充分足元が見え、無事キッチンの冷蔵庫までたどり着いた。
冷蔵庫を開けて、水のボトルを取り出し、ごくごくと喉を潤した。
──と、かすかな音?
音の主を探せば、デオンだった。
うなされているのとは違うようだが、かすかなうめき声を上げている。
またそっと足をしのばせ、デオンの元へとたどり着く。
そ~~~っと顔を覗き込めば、思いっきり眉間に皴を寄せている。
この顔は・・・苦悶というよりは、怒り?

叩き起こすことも考えたが、昼間見た目の下の隈を思い出す。
ここ数日、余り熟睡していなかったのだろう。
『苦手なんだけど』
そう思いつつ、ケットから出ていた腕の上に手をかざす。
エネルギーが眠りを妨げないよう、少しずつ浸透していくことを意図して、流し込む。
それでも・・・。
「うん?」
ふとデオンが目を開ける。
さすがに、気配に敏感なだけある。
「ルーク?」
そう言いながら、意図に気づいたらしい。
「悪いな」
そう言って、また、目を閉じた。
『まったく、無理をするんだから』
そんなことを思いつつ、ヒーリングに集中する。
『“自己ヒーリングもいいけれど、その人のことを考えてくれる人から、
 やってもらうヒーリングは効果があるって言うし”』
昔、彼に言われたことを思い出しながら。



数日後。
「じゃあな」
先ほどまでの口うるささ──食事だの掃除だのについてだ──が嘘のように、あっさりとそう言って、デオンは帰っていった。



そして・・・さらに数日後。
思わぬ訃報が飛び込んできた。
「え?****が!?」
それは・・・・・・知人の息子の死の知らせだった。

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当時、参列した葬儀で、お別れの際にも開かれることのなかった棺。
その当時も、何かあってのことだとは察していましたが、
今回のことで、深い真実を知りました。
デオンもさすがに、関係者とルークが知り合いだったとは知らなかったようです。
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