上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「ねぇ隊長、それって僕へのあてつけ?」
左隣を歩いているデオンへ、背後を歩くエルンストから声が飛ぶ。
それを聞いて、ルークは『しまった・・・』と思いながら、振り返った。
むろん、デオンも振り返っている。

任務を終了し、久々にのんびりと外食に行こうと、隊の面々で意見が一致した。
行った先の店でのこと。
以前から、何度も何度もルークの左側に座ろうと目論んではデオンに注意を受けて、
しぶしぶと位置を変ることを了承していたエルンストが、今日は頑として動かなかったのだ。
『ま、いずれ強硬手段に出るとは思っていたし。
 一度、経験してみれば、納得するだろうから』
戸惑うルークにデオンはそう心話で言ってきた。
確かに、一度体験してみれば、わかることだ。
以前、エルンストのように強硬手段に出たわけでもなく、
たまたまルークの左側に座ってしまったタクトは、
複雑な顔をしつつ、ルークの左側に座ることの大変さを実感したようだった。
それを思えば、今まで避けてきた分、エルンストが頑なになった気持ちもわかる気がする。
座りたがった段階で、早めに一度経験させておいた方が良かったのかもしれない。
ルークも覚悟を決めた。
「ごめん」
食事の間に何度謝ったことだろう。
十数回・・・は謝った気がする。
お互いがお互いを意識すればするほど、逆に腕がぶつかる回数が増え、
正直、食事を楽しむどころではなくなってしまった。
多分、エルンストもそうだったのだろう。
次は飲みに行こうと、店を出ることになった時、ほっとしたのはルークだけでないはずだ。

店を出て、デオンを隣に歩き出す。
意識して、デオンの右側を歩いていたわけではない。
・・・が、先ほどの今では、エルンストが“あてつけ”と思ってもしょうがないのではないか。
第一、
『やはり、隣はデオンではないと・・・』という、
ほっとした気持ちを持ったのは事実で、
エルンストの気持ちを考えるのをすっかり忘れていた。
「エルンスト、ごめ」
謝罪の言葉を口にしようとした時、全て口にする前に、
「当然だろ」
と、デオンが言う。
「なっ」
エルンストとルーク、二人同時に言葉をのむ。
デオンはぐいとルークの肩に腕を伸ばし、引き寄せ、
「こいつの隣は、俺に決まっているだろう。
 阿吽の呼吸って奴だ。
 付き合いの短いお前には無理だね~~」
と、エルンストに言い放つ。
聞き終わるか終わらないかで、エルンストが
「信じられないっ。ちょっとっ」
と、駆け寄ってきて、
「まだ、左は無理でも、右は大丈夫だもんねっ」
と、デオンの手を払いのけ、右腕にぶら下がってきた。
「いつか、左側にも立てるようになってやるからっ
 覚えといてよっ」
ルークをはさんでデオンを睨みつける。
先ほどまでの落ち込みは嘘のようだ。
デオンはちらと、ルークの顔を見て唇の端をあげた。
デオン流の励ましだったらしい。
「よし、次行くぞ~!」
デオンはそう言って、ルークの左手をとった。
ぐいぐいと引っ張っられる体、右手にエルンストの重みを若干感じつつ、足を進める。
「・・・・・・」
ちらと振り返ると、カイザーと視線が合った。
『どうにかしてくれ』
心話で助けを求める。
『ま、頑張れよ』
カイザーの口元がほんのり緩んだ。
スポンサーサイト
スピコミ77

え~っと、“礎1”を書いているときのこと、
ルークが、
『なんであんなに二人揃って、
 かたくなに髪形を変えるのを拒否したんだろう?』
って、思っているのを感じてたんですよ。
ま、ある意味自分なんで、
『こりゃ、近々、髪の毛を切るんじゃないか?』と思った私。
その予想は、外れず・・・翌日に、この騒動。
さすがに、覚悟していた私も、カイも一瞬、「おっ」とは思いましたが、
ま、自分なんで、そんなに大きなリアクションもなく(苦笑)

問題は、エルンスト。
かてきょに来ていても、ルークの周りをうろうろする訳でもなくだったので、
『あ~~~、エルンストも大人になったのね』って思っていたんですが、
さすがに、今回は、「かわいい!」って言って抱きついてました。
速攻、右こめかみにキスしてた・・・。
『自重しているだけだったか~』と思う私。
(自重だけでない部分もあるとは思いますが)
「かわいいっ」を連発するエルンスト尻目に、
『かわいいか?』と二人で内心、突っ込みを入れ。
あっ、でも、髪の毛はわしわし触らせてもらいました。
うん、猫っ毛で、短くするとほわほわ立っちゃうんですね、ルーク。
発見でした。

・・・が、マンガのように翌日には元通り。
『こりゃ、デオンさんが何か言ったな・・・』と思いつつ、
一晩で、元に戻るのはなぜ!?
ハリポタのように、骨が生える薬ならぬ、毛が長くなる薬があるのか?
それとも、やっぱりイメージ的なもので、本人の意思で伸びるものなのか??
そんなことを考えてしまいました♪


で、デオンさんが何を言ったのかというと・・・。
しっかり、感知してしまった・・・(〃▽〃)
感知できたってことは・・・書いて良いってことよね?

-------------

「ルークっ!?」
デオンがルークの姿を認めるなり、叫んだ。
「おかえり~」
ソファに腰掛け、デオンに声をかけながら、内心ルークはにんまりした。
予想通りの反応だ。
「ど、どうしたんだ、この髪」
そう言って、ルークの短くなった髪をかき混ぜる。
「いや~。
 本体と過去を振り返っているうちに、
 “なんでずーっと頑なにこの髪型なんだろう?”って思って」
「だから、切ったのか!?」
「うん」
特別あの髪型にこだわる理由なんてどこにもなかったのだと気付き、
じゃ、切ってみようかと思ったのだ。
出会った頃の、髪の毛を立たせていたデオンを思い出し、
『あんな感じになったらな・・・』と短くしてみたら、髪質が違うせいか、
立たせるじゃなく、ほわほわと立ってしまったのが誤算だったが。
「うちじゃ、みんなウケてたぞ」
思い出して言ってみる。
「・・・みんなって、誰がだ?」
思わぬ反論をうけ、考える。
あれ?
本体は、「予想通り、やったね」だったし、
カイは、「その長さだとタオルドライだけでほぼ乾くな」だった気がする。
オルファンは「意外と似合いますね」とごもごも言っていたし・・・。
あれは多分お世辞だったのだろう。
もしかして、大ウケして「かわいい」を連発していたのは、エルンストだけか。
「・・・・・・エルンストだけ?」
正直に言う。
「はぁ・・・。やっぱりな」
デオンが盛大な溜息をつき、言う。
「・・・・・・あっ、でも!
 カイが、この髪だとすぐ乾くって言ってたぞ」
この髪型のメリットを強調してみる。
「──あのな・・・」
そう言いながら、デオンは言い澱む。
デオンが言いたいのは、どうもそういうことじゃないらしい。
「ちょっと失礼」
そういって、寝室へと消えていった。

着替えを済ませ、キッチンに向かい。
グラスとお酒をトレーに乗せてデオンは戻ってきた。
それぞれのグラスを満たし、片方を
「ほら」とルークに手渡す。
二人無言でグラスを傾ける。
「ルーク」
そういいながら、髪に手を伸ばしてきた。
また、わしわしとかき混ぜられる。
「全然、手ごたえが違うな・・・」
少し、寂しそうな口調に、なぜか胸が痛くなる。
そんな反応を引き出したかったのではない。
ちょっと・・・突然、訪ねてきて、ルークをびっくりさせた、
あのお返しをしたくなっただけなのに・・・。
「俺は・・・お前がどんな姿になっても、絶対探し出すし、
 どんな姿でも愛してる」
ストレートに言われ、ぎょっとするとともに、
「だっ」
“だったら、この髪型だっていいだろう”そう言い返すつもりが、
目で制される。
「だからこそ。
 だからこそ、記憶のままの姿でいられるのなら、
 いつもの見慣れた姿のお前がいい」
そう言われて、『ああ』と思う。
なぜか・・・この姿でまた出逢えたという奇跡。
そう、本体の姿でも、本体が思い出している別の過去の姿でもなく、
自分の姿で出逢えたというのは、すごいことなのだと思ったことがある。
デオンはそのことを言いたいのだろう。
「俺の我が儘かもしれないが・・・いつものお前がいい」
「・・・わかった」
すいと、顔を寄せられ、唇が重ねられた。

------------
Calender
プルダウン 降順 昇順 年別

07月 | 2009年08月 | 09月
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -


最近の記事
最近のコメント
リンク
FC2カウンター
プロフィール

wakka00

Author:wakka00
アロマ・レイキの勉強中。
神秘幾何学なんかも大好きです。
一昔前を考えたら、これって魔女かも!?
魔女見習いの奮闘を日々お送りしてますv

mixiバナー
mixiもやってます。
突っ込んだスピ話はマイミクさん限定♪

じぇいど♪さんのところのなにみえ遠足3期生。
ステーションやクリロズ、アカデメイヤに挑戦中。

 
チャットしてください
 Skype:wakkakka00

--------------

なにみえカードFlash版バナー

ブログ内検索
RSSフィード
QRコード
QRコード
グリムス
moon calender
Mail Form

Name:
Mail:
Title:
text:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。