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星歌祭り・・・第3弾。
やっぱり、これははずせないっ
歌詞がいいよね~



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「あのっ、来週、町まで買い物に行くんです。よかったらルークさんも行きませんかっ?」
一気に言い切った達成感と、とうとう言っちゃったという気持ちでオレの心臓はバクバクだ。
「来週・・・買い物・・・」
急な話にもかかわらず、ルークさんは真剣に考えている。
「──久しぶりだから、すごい買い物の量になってしまいそうだけど。
 ・・・それでもいいのなら」
「全然、構いませんっ」
『ルークさんが一緒なら』を内心で付け足す。
そう、目的はルークさんと“一緒”なのであって、買い物ではないのだ。
「何日の予定?」
「あ、○日です」
「そう。じゃ、明日にでも有給の申請をしておくから。後で行きたいところを話し合おう。
よろしくね」
「こ、こちらこそ、よろしくお願いします」
オレは深々と頭を下げた。



「ふふふふふふ~~~」
「うわ、タクト、おまえ顔がっ」
「顔が緩みきっているぞ、大丈夫か!?」
これが緩まずにいられようか。
憧れの、ルークさんと、お出かけ・・・。
つまり、デート!だ!!
ぼふん。
嬉しくて嬉しくて、自分のベッドにダイブする。
「へへへへへ~~~」
「気味悪いなぁ・・・」
AとBの声がはもる。
ガバッと起き上がり、仁王立ちになって言い切る。
「聞いて驚け!○日にルークさんと出かけることになったっ」
「ええ~~~っ」
ああ、二人の驚きの声までも快感だ。
オレはさらににんまりとした。


「そーゆーのを横恋慕って言うんだぜ」
いきさつを聞いて、Bが自分のベッドの上で胡坐を書きボソッと言う。
Aもベッドの縁に座って、ウンウンとうなずく。
オレは、4人部屋に住んでいる。
と言っても、実際にはオレを含めて、AとB、3人だ。
オレも自分のベッドの上に胡坐を書いて座っている。
「だから・・・横恋慕じゃないって~~」
オレはガックリと肩を落とした。
そりゃ、初めは、叶わぬ恋と思っていた。
・・・が、観察しているうちに気がついた。
あの二人の関係は恋愛とかじゃないって。
「そうは言ってもな~。
 この間のケンカから、中尉は毎日、ルークさんの部屋に通っているじゃないか」
と、B。
追い討ちをかけるように、Aが付け足す。
「合鍵もってな」
「うぅ・・・」
それを言われると・・・ちょっと弱気になる。
が、逆をかえせば、それまでは合鍵を持っていなかったってことだぞ!
そこに、誰も気付かないのか?
とも思う。
第一、演習後のシャワールームで見る、ルークさんの体はいつもきれいだ。
時々、目のやり場を困るほどキスマークをつけている奴と比べれば、月とすっぽんっ。
艶めかしい爪あとなんかも、見たためしはないんだぞっ。
隊長だって、おんなじだ。
自室にバスルームがあるのに、時々共同の大浴場で見かける、隊長の体だって同じなのにっ。
──このことを、言いたいけど、さすがに言ったらまずいだろう。引かれるよな。
「うううう~」
うなるオレを横目に、Bが
「ま、一緒できるだけでもラッキーだな。楽しんでこいよ」
と言った。
言われなくても、そうするつもりだ。



「馬鹿かお前は・・・」
目の前で、隊長が溜息をつきながら言った。
浮かれていたちょっと前とは打って変って、オレはしゅんとしている。
夕方になり、隊長から呼び出しがかかったのだ。
このタイミングで呼び出されるって事は、どう考えても、きっと、ルークさんのこと。
早速、横槍が入った・・・。
「お前なぁ・・・警護される側を誘ってどうするんだ」
「・・・・あっ・・・・」
浮かれていて、全然気がつかなかった。
「全く・・・、珍しく休暇届を出したと思ったら、外出願いまで・・・。
 研究所所長がびっくりして、すぐ連絡して来たぞ」
「え・・・」
てっきり、ルークさんが隊長に話したのだと思ったら、そっか、そういうルートか。
ちょっと、ほっとする。
が・・・これで、オレの喜びも、水の泡・・・。
「お前、休みを翌日にずらせ」
「え?」
「オレが代われればいいんだが、あいにく会議が入っている。
 ルークもお前と約束したって言い張っているから、警護として買い物に付き合え」
「はいっ」
中止だと思っていた買い物が中止にならなかった上、隊長のお墨付きまでもらえたっ。
オレは元気よく、返事をした。


-------------

分身じゃないんですけど・・・タクトくん視点で。
あ、カタカナで書くと、も~バリバリ日本語に感じちゃいますが、タとク、クとトのあいだはRが入る感じ・・・。
英語で書くと、Tarckrt?見たいな感じです。
分身じゃないんで、多少は補っていますが、とにかくストレートで素直なんで、意外と考えていることがわかります。
なので、タクトくん視点で書いてみました。
バリバリ書きやすいっ。

あ・・・今回書いていて気付いたこと。
すっかり、公認なんですね~、デオンさんとルーク。
特に軍関係では。
(研究所の方は、全然気にしてません。
 ・・・ってか、性格的に研究onlyが多いんで・・・。
 まだ、ルークは社交的なほうです)
前回のケンカ(ルーク7)・・・すっかり痴話ゲンカだと思われてます。
周囲には・・・。
そういう点では、タクトくんの目はしっかりと見ています。
これは、恋のなせる業か(笑)
ちなみに、後々タクトくんの耳にも入りますが、
今回の件、デオンが所長から連絡を受けた後も、傍から見れば痴話ゲンカになります。
結果として、デオンが折れ、話のようにタクトを警護に回す、で落ち着くんですが。
よくよく考えれば・・・二人は周りに迷惑かけっぱなしじゃないのか・・・?
いや、娯楽が少ないから、これはこれで面白いのか??
ま、書いている私は面白いからいいんですけどね、今回は
真っ暗な中、ルークは目を開ける。
「・・・・・・・」
どうも寝てしまったようだ。
お湯もずいぶんと冷めている。
額から流れる汗を拭う。
「暑い・・・・」
しっかり芯まで温まってしまったようだ。
湯船から体を起こし、立ったところで、視界がゆがむ。
すっかりのぼせている・・・。

ゴーッ
栓を抜くと溜まっていた湯が勢いよく流れ出した。
シャワーをひねり、温かい湯を体にかけ・・・徐々に冷たくしていく。
体も気持ちも引き締まったところで、水を止め、手探りで湯船から出る。
そのままドアを開け、同じく手探りでバスタオルを探し当てた。
頭から垂れてくる水気をざっと拭い、体も大雑把に拭く。
ポイッとそれを投げ捨て、もう1枚取り出し、腰に巻く。
ついでに髪の毛と、首にタオルをかける。

バスルームから出ると、そこも闇。
さすがに手探りで歩くわけにはいかないか・・・。
ルークは部屋の明かりをつけた。
ふと、気配を感じ、目をやる。
デオンがソファに座って、こちらを見ていた。
「髪の毛、ちゃんと拭けって言っているだろう」
若干あきれ気味の声で言われ、我に返る。
「ど・」
「職権乱用」
左手で、マスターキーをひらひらとさせている。
「ベ・」
「スイッチを切ってある」
「しばらく・」
「俺にとって、お前の“しばらくは”こんなもんだ」
ことごとく、言い切られて、言葉に詰る。
「第一、風呂に突入して回収しなかっただけ、我慢したと思うけど俺」
右手の肘をつき、あごを乗せたまましらっと発言された。
「っ」
風呂で寝ていたのも知っているらしい。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」


どこから話せばいいのだろうか。
湯船の中で出した、答えだろうか。


──あの時のデオンの言葉は、意図的にルークを挑発したものだった。
結果、ルークは怒り、部屋を後にしてしまったが・・・。
多分・・・、殴りかかるとか、ののしるとか・・・もっと表現して欲しかったのだろうと思う。
それは・・・、ルーシャンスに会ったからだろう。
ルースの感情表現はストレートだ。
おまけにすぐ、行動が伴う。
普段はルースと反対の俺も、怒った時くらいは同じようにストレートに反応すると考えたのだろう。
・・・ある意味、あの行動も充分ストレートだと思うが。
それは、デオンの意図したものではなかったということだ。


これをどう表現すればいいのか・・・。
「・・・悪かった。意図を読めなくて」
言葉を選んで言う。
デオンの目が一瞬、開かれたと思う。
「謝るな。俺が読み違えたんだ・・・。ちょっと調子に乗りすぎた」
カードキーをテーブルに放り出し、立ち上がる。
ルークの前まで歩いてきた。
「俺こそ悪かった・・・」
そう言いながら、ルークの頭に乗っているタオルに手を伸ばす。
髪を傷めないように、それでも手早く、雫をふき取りだす。
「・・・ごめん。うまく表現できなくて・・・」
「表現にうまいもヘタもないだろう・・・。
 ある意味、あれもストレートだ」
久しぶりにうろたえてしまったぞ。
小さくデオンがつぶやく。
「ごめん・・・」
なんだか、勝手に目が潤んできた。
いけない・・・と思う反面、思わず瞬きをしてしまった。
ポロッと涙がこぼれた。
幸い、デオンはルークの頭を拭くのに集中している。
身じろぎもせず、声も立てず、しゃくりあげずにいればじきに止まってしまうかな?なんて淡い期待をする。
──が、そんな期待は、ポロポロと零れた涙が、顎を伝わり床に落ちたことで、デオンに気付かれてしまった。
ほわ。
左ほほをそっとなでられる。
「お前、自分で抱えすぎ・・・」
そう言われて、
『直せるのならとっくに直している』
ふとそう思う。
また、瞳が潤んでくる。
親指で、目頭から目じりを拭われた。
泣く気なんてないのに、体はどんどんと涙を製造することにしたらしい。
両側の目から涙がポロポロと押し出されていく。
嗚咽を出さないようにするのが、唯一の抵抗だ。
すい。
デオンの顔が近づいてきた。
とっさに、目をつぶる。
ポロッと左目からまた涙が零れた。
・・・と、その涙にふわっと何かが当たった。
と、次は、目じりにも優しい感覚。
そして、最後にはおでこに。
次の瞬間、ぎゅっと抱きしめられた。
頭を撫でられているうちに、デオンの肩口に頭は落ち着いた。
ふと・・・昔を思い出す。
すごい昔、こんなことがあった。
もう、20年近く付き合っているのに、また同じ事をしている・・・。
「ふっ」
思わず、苦笑する。
「?」
「ふふふふ・・・」
一度、笑い出すと、なんか笑いが止まらない。
「ルーク・・・」
デオンの脱力した声が、また面白くて、更に笑ってしまう。
「くっくっくく・・・・」
結果、デオンの耳元で、散々笑うことになる。

「はぁ・・・」
ひとしきり、笑って溜息をつく。
「落ち着いたか?」
ぐい、ちょっと体をはがし、顔を持ち上げ、真横にあるデオンの顔を見る。
とっても、複雑そうな顔をしている。
そりゃそうだろう、慰めている途中で、笑い出されたのだから。
・・・が、散々笑った後なのと、風呂上りだったのもあり、
「喉、渇いた・・・水」
と、とっさに言ってしまった。
ぴくっ。
デオンの眉が上がる。
「ルーク、お前なぁ・・・」
そういいつつ、デオンは世話焼きモードに変る。
「お前は、ソファに座ってろ」
そういい残して、キッチンに消えた。
・・・と、
「うわ、なんだこれは!?」
という声が聞こえた。
「?」
『キッチンが散らかってるはずないんだけど』とルークは思う。
ベータが毎日、掃除はしているから。
仏頂面で、ミネラルウォーターの瓶とコップを持ったデオンが出てきた。
ルークの側でキャップを緩め、コップに水を注ぐ。
「ほら」
ゴクゴク。
渡されたコップの水を一気に飲み干す。
思った以上に、乾いていたらしい。
「おかわりは?」
「うん」
素直にコップを差し出す。
そこに、またデオンが水を注ぐ。
グラスの縁に口をつけ、水を飲んでいると
「お前・・・冷蔵庫の中、どうなっているんだ」
と言われる。
さすがに全部は飲みきれない。
半分ほど水が残ったグラスを見ながら、
「え、冷蔵庫?何か傷んでた??」
と、答える。
「傷む・・・以前の問題だ。何で、水と酒とジュースしか入ってないんだ、お前んちの冷蔵庫は!?」
「あーーーーー」
自分の冷蔵庫の中を思い浮かべる。
何か問題があるんだろうか?
「あーーーじゃないだろう?食品はどうした、食品はっ!?」
ああ。
やっと、デオンが言いたいことがわかった。
「いや?食堂行けば何か食べられるし、特に必要ないかな?・・・と」
そうそう。
変に食品を入れておくと、賞味期限だの面倒くさい。
「だ~~~っ。目を離すとすぐこれだっ。明日から毎日来るからなっ。
 それと、ドライヤーはどこだ?」
「ドライヤー????」
記憶を探る。
普段はベータ任せだからなぁ・・・。
最後に見たのは・・・多分・・・。
「う~~んと、そこの引き出しのどれかに入っているはず」
デオンはキッと視線を送った後、チェストに近寄り、引き出しをあさり始めた。

ブォーーーーーー
時々、デオンの手がグイ、グイッと頭の方向を修正しながら、ドライヤーの風が程よく髪に当たっていく。
魔法を使ったり、部屋に造り付けのオートドライヤーを使ったほうが楽だと思う。
が、デオンは「魔法や機械に頼らずに自分でできることは、自分でしたい。知識として方法を知っているのと、実際にするのは違うんだぞ」と言って、極力、時間がある時は自力でやっている。
おまけに、忙しい身なのに、時々こうやってルークの世話もしている。
『俺のことなんて、放っておけばいいのに』と時々思う。
が、逆に、この一手間の時間が嬉しかったりもする。
『ただ、この手の紡ぐ空間に慣れきってしまうことだけは、ないようにしないと』
いつも思う。
きっと、なくしてしまったときのダメージは図りきれないものだと思うから・・・。

「ぐーーーーーっ」
ちょうど、ドライヤーで髪を乾かし終わった時。
ルークのお腹が威勢よく鳴った。
「・・・・・・」
デオンはすっかり呆れ顔だ。
「ごめん、昼食べそびれてた・・・」
「昼以前に、もう夜中だ~~~!」
デオンの怒声が部屋に轟いた。


------------
ああ、今回も長くなってしまいました。

今回は別の意味で、書いていて大変でした・・・。
だって・・・だって・・・(赤面)
読む限りはLOVELOVEカップルじゃないですか~。
「ええい、いちゃついてんじゃね~よ」って言いたくなる・・・はず。
が、実際には全然そうじゃないんです。
でも、文章にしてしまうと、漂ってしまうLOVELOVEな雰囲気。
『これって、書く私のフィルターのせい?』と反省しながら、書きました。
ええ、ここで書いちゃいます。
実際にはまるっきり、はっきり色気ゼロです。
友愛というのかなぁ?と思ってます。
申し訳ありませんが、色気ゼロと思って読んでくださいませ。
(って、読み終わった後のところに書いてど~~する>自分)

次のエピソードは、楽しいです♪
新キャラ出てきます。
この話よりも、次が書きたくて、書きたくて~~。
照れくささを押して押して、今回、頑張りました。
このエピソードが終わって、万歳
最近、時々聞きたくなるのがこの歌。



flumpoolの“星に願いを”
勝手に、“星歌祭り”企画です。

・・・って、昨日、我が家の三女が、以前撮ったビデオを見てまして・・・。
“よいこの味方”って嵐の桜井翔くんが主役のTV。
その挿入歌を聞いていて~~~。
『あ~~~この人の歌、他の曲で好きだったのがあったはず』
とグルグル。

やっと思い出しました。



Ruppinaさんの“Free Will”
あ~~~、すっきり。

『七夕といえば、これかなぁ・・・』って思った、この曲もペタ。



“福耳”の“星のかけらを探しにいこう”

ブログのスタイルも、七夕終了までは星バージョンで。
CD-Rの中を確認していたら、見つけた昔の作品。
2枚とも2003年なんで・・・6年前のものです。


 旧1

貼り付けてみました。
これ見て思うこと。
『根気がなくなったなぁ・・・』(笑)


七夕が近いので、もう一つ。


星

決して、ON○ PI○CEのキャラではありません。
描き終って、ふと見た長女に「ゾ○とサ○ジ?」と言われ、脱力しました、当時。


今年の七夕は、オルファンがいるので楽しませてあげたいな~♪
「───」
『本当に腹が立ったときというのは、冷静になるものなのか』
体の重心辺りに、冷え冷えとしたものを感じながらルークは思った。
『あ・・・、こんな風に思うって言うのは、
 本当に腹が立っていないってことになるのか?』
そんなことを考える自分に、苦笑いしそうになる。
初めの衝動をうまく緩めることができた。
少し、余裕の気持ちで見られそうだ。

デオンはデオンなりに考えた結果、ルーシャンスとルーク二人のためにできるベストを尽くしてくれたのだと思う。
結果として、4年間も気付かずにのんびりとしていられたのだ。
今日、気付かなかったら、この先だって気付かずにデオンが与えてくれた環境に胡坐をかいていたかもしれない。

「・・・わかった。ありがとう」
うなだれていた頭を更に下げる。
「っ、ルークっ」
ガタッ
デオンがテーブル越しに、手を伸ばしてくるのを避けて、立ち上がる。
デオンも立ち上がる。
「待て」
スイ
もう一度、伸ばされた手をかわし、ドアに向かう。
「ルーク・・・」
ドアを開け、廊下に出たところで、再度、デオンの気配が後ろにした。
バチッ
デオンの力を考慮して、少し強めのシールドの壁を二人の間に張った。
「しばらく一人にしてくれ」
振り返りもせず、そう言って、歩き出す。

シャッ
ドアを開け、自分の部屋に入る。
『・・・確か・・・あれはあすこの引き出しにあったはず』
思い浮かんだ引き出しの中を探す。
『あった』
数年前に再現した魔法薬だ。
サンプルをとっておいてよかった。
多少は劣化しているかもしれないが、基本は大丈夫だろう。
さすがにこれ以上、気持ちがぶれたら、ルースに伝わってしまう。
薬を口に入れ、水で流し込む。
感覚を広げ、効いてくるまでを感じる。

『よし、安定した』
それと共に、思い出してしまった。
この薬も4年前、デオンが異動してきてすぐに再現を頼まれたものだった。
・・・デオンとルースが会って・・・。
自分が考えるようなことをデオンがルースに話したとしたら・・・。
ルースのショックはいかばかりだったろう。
それが、自分に伝わってこなかったということは・・・デオンがルースに薬を飲ませていた可能性が高いということだ。

「くそっ」
頭では充分すぎるほどわかっている。
デオンの行動は多分、ルーシャンスとルークにとってベストだったのだ。
デオンの性格を知る、自分ならばなおさらわかっている。
それでも、感情がおさまらない。

イライラをおさめようと、バスルームに行きシャワーを全開にする。
栓をしてお湯を溜める。
待ちきれずに、シャワーを頭や肩に受けながら、湯船に座り込んだ。
『全て流れ落ちてしまえばいいのに・・・』
ルークはそう思った
*ルースシリーズの補足*

えっと、お義母さんとは同居ではなく、たまたま孫の顔を見に来ていたって感じです。
で、デオンとルース夫妻+お子様が会った時は、上二人はお義母と別行動中だったようでした。

----------

え~~~っと、書くのにとっても時間がかかった、ルースシリーズ。
私自身はもう前から見ていて、流れももちろんわかっていたんですが、なかなかかけずにいました。
淡々と書けるようになるまでに時間がかかったためです。

降りてきた当初は、ルーシャンスに腹が立ち~。
ええ、やっぱり
『なんで、こんなになるまでルークを放っておいたの?気付かなかったの?
って感じになりまして(苦笑)

次に、ルークに腹が立ち~~。
『なんで、自分で何もかも抱えるのよ~~~
ってね(笑)

二人への怒りに煮詰まっていた時に、ふと、“ある魂の物語”を思い出しました。
そう、望んだことだったんですよね、結局自分
そう思ったら、脱力しました。
計画通りだったんですから、きっと。
二人の性格の差も。
『それを責めるのはお門違いで、感謝をしても責めることはできない』
そう思い、吹っ切れました。

でも、思った以上にダメージがありました。
私のルースへの気持ちの部分で。
このシーンを書くって言うのは、なんていうのか、ルースへの非難みたいになってしまわないか?
ルースが悪いわけじゃないとわかった分だけ、ちょっとしんどくて。
自分の中で何度もここのシーンを反芻していくことで、やっとほぐれて・・・。
やっと、『書ける』と思ったのは昨日(6/25)
書き出したら、一気に100行を超えました。
『なんて、現金な・・・』と自分でも思いましたよ~。
でもとまらない。
結果、すごくなってしまいました。
携帯からの方、すみません。

でも、反芻することで、発見もありました。
エピソードがどんどん具体的になるのもありましたが、
結局は自分なんです、やっぱり。
最後の方の、ルースの気持ちの切り替わり方なんて、
『そっくり~!』です、私と(笑)
『失敗しちゃったかな?』と思っても『ま、いいか』って感じ。
ルースにはしなやかな強さがあることにも気付いたし。
大変だったけど、その分収穫も多かった話でした。

ルース5の最後に書きましたが、ルースシリーズはとりあえず終了です。
今まで、ご愛読ありがとうございました。

そして、この話がルークシリーズの時系列の位置になるか・・・。
わざとぼかすつもりはなかったのですが、結果としては最後まで引っ張ってしまいました。

それがわかるように、ルーク6を同時アップしてあります
ルーク6を読んで、『ああ!』と腑に落ちて頂くと、幸いです
ルークシリーズはまだまだ続きます。
これからも、よろしくお願いしますm(__)m
「あれ、ルーク?どうした?」
声をかけられて、我に返る。
次の瞬間、左腕をつかまれて強引に立ち上がらさせられ、
結果、バランスを崩して、目のに迫っていた胸におでこと鼻をぶつける羽目になった。
「・・・った」
バサッ
右手でぶつけたおでこを確認をしようと、持っていた本を落とした。
「・・・・・・・」
中腰から背を伸ばし、若干上にある目を見る。
デオンの目じりが若干下がり気味だ。
笑いをこらえているらしい。

廊下に座り込んで、本を読んでいるうちに会議が終わったようだ。
下に落としてしまった本をとりながら言う。
「今朝の件・・・詳しく聞いてないから」
「今朝の件?」
一瞬本当にわからなかったのだろう、デオンの瞳が空を見る。
「・・・ああ、あれか!そんなに詳しく話すことじゃないと思うが?」
「いや、俺、当事者だから、詳しく聞かせてもらう」
眼力の勝負というのだろうか・・・二人でしばし視線を交わす。
「・・・わかった。とりあえず、部屋だな」

部屋のロックを解除し、デオンは目を見張った。
「ルーク・・・お前なぁ・・・」
テーブルの上で突っ伏したルークをベッドに運び、寝かせ、中途半端な時間だったので、着替えて夜勤班の様子を見に行ってしまったのが裏目に出てしまったようだ。
数歩中に入って、滑りそうになる。
ふと見れば、転々とつながる小さな水溜り。
どうも、濡れた足のまま歩いたらしい・・・。
その間にぽたぽたと雫が落ちたあと。
髪の毛をしっかり拭かなかったのか・・・。
それはバスルームからつながっている。
テーブルの上のコップは転がっていて、中のジュースの量が少ないおかげで床にはたれていないが、こちらも水溜りを作っている。
椅子には濡れたバスタオルが丸めて置きっぱなし。
おまけに、隣のベッドルームにあるはずの毛布が、隣の部屋へのドアの数歩手前に丸まって落ちている。
夜勤班にいた部下とつい話し込み、そのまま食堂で朝食をとり、そのまま勤務に入ってしまったのだ。
・・・こんなことなら、寝起きの悪いルークを叩き起こしにくるべきだった。
反省していると、ルークがひょいとデオンの顔を覗き込む。
その顔は『部屋に入らないのか?』と言っている。
「あ~~~、もう、お前は何歳なんだ!?」
片付けの手順に頭を痛め、思わずデオンが叫ぶ。
「・・・32?」
ルークが淡々と答える。
「だぁぁぁ。真面目に答えるな~ぁ。そこで待ってろ!」

取り急ぎ、床を拭きあげ、ルークを部屋に通す。
「そこに座ってろ」
ルークは言われたとおり、椅子に腰掛ける。
それを横目に、デオンは手早くテーブルを拭き、バスタオルを片付ける。
バスルームも悲惨なことになっていたので、しばらくバスルームの片付けをする。
戻って、毛布片手にベッドルームに入り・・・。
そこで盛大な溜息をついた後、ベッドを整えた。
ほっと一息ついて、部屋を出ると・・・そこには椅子に座って本を読んでいるルークの姿があった。
デオンは文句を言ってやろうと、一度口を開いたが、思いとどまりキッチンへ立つ。
コーヒーの準備をしながら、ふと思う。
『あいつの部屋・・・大丈夫か?』
ルークの部屋にはルーク製作のロボットがあって、たいていの家事はしているはずだが。
たった数時間であすこまできる才能についていけるのか?
『あとで様子を見に行ったほうがいいな・・・』
我ながら甘やかしすぎだとは思うが、放っておけないんだよなぁ・・・と
デオンは思った。

「ルーク、ほら」
デオンは淹れたコーヒーをルークの前におく。
反応がない。
「はぁ・・・」
溜息をついてから、ルークの持っている本をさっと手から引き抜く。
「っっ」
びっくりした顔で、ルークが反応した。
ざまーみろ、と思う。
「・・・・・・」
冷ややかな目でデオンの顔を見る。
「どーぞ」
コーヒーを指差す。
「どーも」
ルークは名残惜しそうに、本の裏表紙を見やりながら、コーヒーに手を伸ばす。

「・・・・・・・・」
二人して無言だ。
デオンは段々と不安になってきた。
ルーク、よもや用件を忘れたんじゃないだろうな?とふと思う。
この分では、話題を振らないと思い出さないか。
そう思ったとき、
「・・・・で?いつからだ?」
ルークが切り出す。
忘れてなかったのか。
「──4年前から」
今朝、ルークが飛び込んできた時に、過ぎた年月を計算していたので、すんなりと答えられる。
「4年前・・・」
ルークは黙り込んだ。
4年前の記憶を探る。
すぐさま、思い当たることがあった。
「・・・って、デオンが異動してきた年じゃないか」
「そうだ」
デオンは当然のように答える。
・・・ということは、異動してきてすぐに動いたということか。
何か、もう一つ記憶が引っかかる・・・あの時に何か自分はしたはずだ。

・・・ふと、ルースのことを思う。。。
ここ数年は、ケガが減っているかもしれない。
今までは、ちょっとしたケガもルークに伝わってきていた。
てっきり、家族を持ち落ち着いた結果と考えていたが・・・。
「まさか・・・ルーシャンスと接触したのか?」
ふと思ったことを聞く。
朝のニュアンスだと、接触しないで護衛という形だと判断していたが。
ルークはデオンの目をしっかりと見た。
「ふふん」
鼻で笑われた。
どういう意味か、ルークが深く考える前に、
「会ったよ。俺が」
デオンがそう言った。
「まずは・・・」
デオンが切り出す。
テーブルの上に広げられた、先ほどの表を指差す。
「これ、一昨日のことだろう?まだ、傷あるか?」
「あるなんてものじゃ・・・。まだ腫れてますよ」
チラッと辺りを見回してから、行儀が悪いが、右足を持ち上げ、ズボンをめくって傷を見せる。
「うわ、ずいぶんとぱっくりいったんだな」
「縫わずにすんだのが幸いでした」
ちょうどヒーリング力の強い、医療班がいる試合だったのが幸いした。
傷の周りは、まだ腫れあがっているし、その周りは青痣まである。
「じゃ、これをみてくれ」
すいと紙の上で手を動かすと、紙の上にフォログラムが浮かんだ。
「うっ」
「これ、ルークの負傷部分の映像」
マジマジと自分の足と見比べる。
上から見下ろしたのと、向かい合わせてとった映像の差はあるし、ルークの方はルーシャンスのぱっくりいった部分が蚯蚓腫れのようになっているだけだし、痣も薄いが・・・酷似しているといっていい。
「・・・・・・これは・・・どういうことですか」
デオンはじっとルーシャンスの反応を見ていた。
「・・・本当に、これほどとはなぁ・・・。
 ルークの苦労が報われていたってことだけど・・・。
 あんたには、本当に酷なことかもしれないな」
ボソッという。
「酷?」
じっとルーシャンスの顔を見ている。
話すかどうか逡巡しているのか。
デオンが酷というからには、多分そうなのだろう。
が、このまま聞かずにいるわけにはいかない。
自分は一歩を踏み出してしまったのだから。
聞くしかないのだ。
目に力を入れる。

デオンも決心がついたのだろう。
「・・・この表を見て、何か気付かないか?」
表をトントンと指差す。
上から左右、下までまじまじと読んでみるが、何が言いたいのかわからない。
「・・・わかりません・・・」
「・・・そうか・・・」
デオンが大きく息を吸い込み、
「これって、あんた側がケガをしたときのデータばかりじゃねぇの?」
言った。
「え?」
言われて、慌てて目を通しなおす。
「・・・・・・・・」
愕然・・・というのはこういうことを言うのだろうか。
並んでいるデータは全て、ルーシャンスがケガをした時のものばかりだった。
ルークのものは一つもない。
「3ヶ月という短い期間だったから・・・」
思わず、言い訳がましく言ってしまう。
──が、本能的な部分では違うとわかっていた。
「それはないな」
デオンもきっぱりと否定する。
「あんたは自分で言っていただろう?
 “双子の共鳴”って。
 あんた側からの痛みはルークに伝わっている。
 ・・・が、ルーク側からは伝わっていない。
 これをどう思う?
 あ、この3ヶ月の間に、ルークは3回ぶっ倒れているぜ、念のため」
言われたこと、目の前にある表を反芻しながら、頭をフル回転させる。
過去を振り返る・・・。
いつから、ルークの痛みが自分に共鳴しなくなっていたのか・・・。
感情面では・・・?

ふと、真実がわかった気がした。
・・・と、同時に、余りの衝撃に、目の前が真っ暗になる。
頭から、どんどん血が下がっていく感じだ。
・・・やばい。

と、手に何かが触れた。
デオンの手だ。
「大丈夫か?顔色が悪いぞ」
ハッと我に帰る。
絶妙のタイミングだ。
ブンブンと頭を振る。
おかげで、貧血を起こしかけていたのが、踏ん張れた。
「大丈夫です・・・」

見つけた、多分これが真実。
「ルークなんですね?ルークが俺に共鳴しないように・・・。
 ずっと、抑えて・・・。
 それも、かなり昔から・・・。
 ・・・なのに、俺は抑えることもせず、ルークに共鳴させていた・・・」
気付いてしまえば、『なぜ気付かなかったのだろう』と思う。

トン、トン。
デオンが指で手を叩いてくる。
元気を出せということらしい。
うつむいていた視線を上げ、顔を見る。
「そんなに自分を責めるな」
眉が下がって、困惑している。
・・・自分がきっかけを作ったくせに。
そう思う反面、知ってよかったとも思う。
もちろん、まだ、しばらくダメージからは立ち直れないだろうが。

「いつからなんですか?」
「結構、昔からだと思う。
 俺と会ったときには、予測できる痛みの方はほぼクリアしていたな。
 運動の時とか・・・薄いバリアを張って、体を保護していたから」
「はぁ」
ますます、気付かなかった自分に落ち込む。
「感情面をコントロールするために・・・作ったのが、さっきの薬だ」
「え?あの薬?」
「俺が学生の時にはもう出来上がっていた。
 コツをつかんで、今では、薬なしでも全く問題ないらしい」
デオンが少し悲しげに言う。
「え?つい最近のものじゃないんですか?」
「もう、10年位前のものだ。
 異動を機に思い出して、ルークに再現させたんだ。
 あれこれ使い道が浮かんでな」
てっきり、デオンの依頼で開発したものだと思っていた。
それが、自分との共鳴力を抑えるためだったとは。
本当に・・・俺は何も知らなかったんだ・・・。

「お、俺はどうしたらいいんでしょう?」
うなだれるばかりになっていた頭を上げて聞く。
「う~ん、もうちょっと体に気をつけてもらえばいいかな?感じなんだが」
「えっ」
そんな簡単なことでいいのだろうか。
顔に出ていたんだろう。
「不意のものはしょうがないんだ。
 ただ、ケガが予想されるような場合は、あらかじめシールドを作ってもらうとか。
 そんなものでいい」
デオンがさらりと言う。
つまり、一昨日のサッカーのような場合は、ケガの可能性もあるし、シールドをということか。
「・・・わかりました」
シールド系は苦手なんだが。
と、デオンが言う。
「あんたはシールド系が苦手みたいだけどな。
 ま、努力してくれ。
 ダメなら・・・。
 スパルタ教師を派遣するが?」
にんまりしている。
さすが、下調べしてあるだけのことはある。
「え、遠慮します」
それにしてもなぁ・・・。
また、思考の渦にはまりだす。
「あんまり自分を責めるな。
 第一、あんたのおかげでルークはシールド系は大得意だ。
 ヒーリング能力も高い。
 おまけに、薬やドロイドの開発で社会貢献中!
 悪いことばっかりじゃないんだぜ」
励ましてくれているんだろう、ウィンクしてよこした。
「はい・・・」
ありがたいけれど、一度知ってしまった以上、落ち込まずにはいられない。
「はぁぁ」

「ところで、だ」
言われて、顔を上げると、デオンがこちらに身を乗り出している。
「はい?」
思わず、つられてこちらも身を乗り出す。
「今日の件、俺の単独だから。他言するなよ」
「え?」
一瞬、言われた意味がわからなかった。
「あの・・・調査とかで、人手がかかってますよね?」
「もちろん、自腹だ。・・・あ、多少、権力を傘に着てお願いした部分もあったが」
ま、どこかでフォローするからお互い様だ・・・みたいなことを言って、にんまりしている。
「じゃ、もちろんルークは?」
「知るはずないだろう。言うなよ」
最後の瞳からの強い視線でルーシャンスは黙るしかなかった。


「じゃ、これで」
ルーシャンスの混乱が落ち着くまで、たわいのない話をした後のこと。
店を後にし、ルーシャンスと別れる角先で、デオンは言った。
「あ、ありがとうございました。
 これからも、弟をお願いします」
おもいっきり頭を下げる。
ガシガシ
髪の毛をおもいっきりかき混ぜられる。
「まかせろ。
 あんたこそ、泣きそうな面しているぞ。
 美人の母ちゃんに慰めてもらえよ」
じゃな。
今度こそ、背を向けて歩き出す。
デオンの遠ざかる背を見て、ルーシャンスも歩き出した。
浮かぶのはマールや子ども達の顔。
早く帰りたい・・・、そう思う。
そうじゃないと、情けなくて泣いてしまいそうだ。
そして、ふと思う。
『ルークは泣くことがあったのだろうか?』
ルークの泣き顔といえば、ほんの幼い頃のものしか思い浮かばない。
自分には支えとなる家族がいる。
『だけど・・・ルークには?』
ふと、さっきまで話していた男の顔が浮かぶ。
『・・・俺、とんでもないお願いしちゃったのか?』
一瞬、うろたえる。
──が、
『ルークのよりどころがあるのだとしたら・・・。
 それはそれでいいのかもしれない』
重かった心が、心持ち浮かんだ気がした。

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えっと、ルーク外伝、“ルース”シリーズはひとまずここで終了です。
ありがとうございましたm(__)m
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